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Hōkele Malama Columns

親ページが「Residencial Azul」から「Hōkele Malama」に変わったので、このBlogのタイトルも変わりました。渾身の(とまではいかない)Columnページです。

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フォトジェニック・ファド

いらっしゃいませ、

週末は再び徳島へ。「徳島ジャズストリート」に。ジャズ嫌いの私が、なぜジャス・ストリートなぞに?

最近は、ジャズ・ストリートと言っても、他ジャンルの音楽も演奏されているようで、今回は徳島でファドを勉強している人たちの、初ライブの場となった。

去年から、ダンナは月一回、ファドの指導に紀伊水道を渡っていた。私も仕事や写真大学のない土曜日は、付いていっていた。

練習を続けていたのは、ファディスタ二人、MT氏とKimi Kannoさん。そして、伴奏のIT氏。その名も「阿南サウナーデ」。その皆さんの晴れ姿なんだもの。見逃すわけにいかない。

 2月4日(日)、19:00から23:00まで、徳島市繁華街に点在するジャズ・バーなどで入れ替わり立ち代り演奏が行われる。「阿南サウダーデ」も2箇所でライブを行う。おそらく、徳島で本当のファドが演奏され、唄われた最初の夜。観客も、初めて目にするポルトガルギターをまじまじと見つめ、初めて耳にするファドのリズムと旋律をすうーっと受け入れる。

1件目の「コレクター」というバーは、徳島でも伝説的な店。さまざまな恐ろしい逸話を聞かされて、こわごわドアを開ける。ライブのために、部屋のレイアウトはおそらく大幅にいじられてはいただろうけれど、壁際に追いやられた「秘宝」の数々。とにかく、私にとって非常にフォトジェニックなスペース。でも、一度座ってしまうと、満席の店、移動することもできず、とにかくライブ写真の撮影に専念する。

残念だなあー。でも、なんもないときにもう一度入るのは、ちょっと、っていうか、非常にっていうか、怖い。

さて、肝心のライブ。MT氏のファドは、私が今まで聴いた男性ファドの中で一番だった。本格的な発音、言葉を音に乗せるリズム感、張りのある自然な声。巧みに、自身のキャラクターを唄に吹き込む。年末の大阪のライブから、しっかり1曲増やしていた。その「テージョ川のほとり」がよかったなぁ。 もっとレパートリーを増やして!いっぱい聴きたい!

Kanno Kimiさんは、哀感のある独特の節回しを持っている。”Loucura"という、愛の苦しみ・狂気を唄った歌も、ドロドロ感なくあっさり唄える。元々の旋律が哀調を帯びているので、無理して謳いあげることなくても、その節回しで非常に雰囲気よく仕上げていたと思う。

「徳島ジャズ・ストリート」は、なんと年に2回もある。こんな風に、ファドが好きで、唄うことを楽しむ人たちに、ファドを知りたい、聴くことを楽しみたい聴衆に、こんな場がある、というのは素敵なことなのだ。

なんどか、紀伊水道を渡った日々。少しずつ縁が繋がってきて、これからも少しずつ広がっていく予感。私はただ、拍手をしたり写真を撮ったりするだけだけど、「好きなことをする。好きなところに行く。好きな人にあう。」ということを、日々の中でごくごく自然にしている人達の中で、自分の立ち位置を素直に楽しみたいって思う。

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被写体に恋をしたらシャッターを押し、フワフワしてきたら文章を書き、もわもわしてきたら花に水をやっています。
写真のこと、旅のこと、本のこと、言葉のこと、音のこと、などを描いて撮ってます。

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