いらっしゃいませ、
ギターのサポートをしてきた「徳島ファド会」、前回の「徳島ジャズ・ストリート」では、自分も弾き語りをしたり、その日初めて合わす人の伴奏をしたりで、終わってみるとちょっと負担だったかな、と感じた。この負担感を持ってやっていると、ファド会の人にも悪いな、と思っていたところ、京都のSnJ君がやってくれることになった。よかった、よかった。それもあったし、学校いったり就活したりでなかなかと余裕がなく、徳島通いがジャズスト後途切れていた。
で、6月に久々の徳島。今回は、友人のNちゃんが一緒。Nちゃんは1月からの学校で知り合い、そのときの「毎朝英語でプレゼンテーション」で私がファドを取り上げて、少しファドを流した時、
「なんかすごく楽しいんだけど、すごく涙が出る。」
っていう感想をくれた人だった。「徳島で毎月ファド教室があって。。。」っていう話をしているのを覚えていてくれて、「行きたい」と言ってくれた。
多分彼女にとっては、徳島行きは「ミステリー・ツアー」状態。
「MTさんが車で迎えに来てくれて、まずホテルにチェックインね」
「それから、『鳴門ポカリスエット・スタジアム』で徳島ヴォルティスvsFC横浜を観るね」
「終わったら、鴨島にある『スタジオ・P』でKとMTさんはラジオ撮り。『移動お茶カフェ』が来てるらしいの」
「翌日は、ファド会の練習にSnJ君が来るから、男子は彼を迎えに行って、その間に私らは眉山と『阿波踊り会館に行こう』
「で、ファド会の練習を見て、」
「阿南に『徳島インディゴ・ソックス』の試合を見に行って」(結局これは雨で中止)
「フェリーで帰阪」
こんな説明しても、よけいミステリアス。特になんだ?「移動お茶カフェ」って?
正式には、
「出張お茶サービス社」
↑で、ググってみてください。公式サイト・ブログはないのですが、全国のいろんな方がブログで紹介されてます。そら、「移動」してはるから。
メニューは、中国茶・日本茶・紅茶・ハーブティ・コーヒー、と「茶」と名のつくものはたいがいあります。ハーブティは、例えば「体が温まるもの」「精力がつくもの」「肌にいいもの」など、わがまま・気ままを言えば、しっかり応えてくださるし、こまかく成分や効用などを説明してくださいました。
「スタジオ・P」のエントランスが、夜の帳に茶の香が漂うカフェとなります。オーナーのKNさんが「乳木」を焚いてくださいました。
翌日、ホテルのすぐ近くにある「
阿波おどり会館」へ。ここでは、阿波踊りの実演がなんと毎日行われています。それも、古い踊り、新しい踊り、おんな踊り、おとこ踊り、を非常に巧みな解説と実演つきで紹介。とてもプロフェッショナルな「仕事」ぶりを感じてしまいます。「阿波踊り」といえば、もう全国区で、8月の祭りには大勢の観光客が押し寄せます。でも、それ以外の時でも、こんなクオリティの高い宣伝活動を行っている。文化の伝承とはそういうものなのでしょう。
「地道」。
特に、「古風なおどり」として紹介された、女性のおどりが艶やかで妖しげで、阿波踊りへの先入観がひっくり返った感あり。地味な踊りなのよ。でも、多分こっちの方が難しいんじゃなかろうか。
最後は観客の皆さんがステージに上がって「おどりゃにゃそんそん」
この中から3名ほど表彰される。それをすでに知っていて参加していた人もいたです。
旅は同じ場所に行っても、一度として同じということはない。季節が違う、空の色が違う、連れが違う、そして何より己も違う。徳島はそんな「繰り返せど違う旅」をさせてくれた初めての土地かもしれない。
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