忍者ブログ

Hōkele Malama Columns

親ページが「Residencial Azul」から「Hōkele Malama」に変わったので、このBlogのタイトルも変わりました。渾身の(とまではいかない)Columnページです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

大地に還ってきた~越後妻有アートトリエンナーレ2009 #8

いらっしゃいませ、

2泊3日の旅だったから、3回ぐらいで書き終わるだろうとタカをくくっていたらとんでもない、#8です。でも、多分これが最終回。書き終わるまでわからないけど。。。

ああ、タイムアップかぁ。もう1泊したい、いやもう2泊!離れがたい気持ちを押し込んで、十日町のレンタカー屋さんに向かった。そういえば、今日も昼食を食べていない。昨日と同じ夕方食になりそう。車を返して、十日市駅前の、Mちゃんがすでに(2006年と合わせて)5回通っているラーメン屋「ラーメン専科たかみち」に向かうものの、、、

お盆の土曜日はどこも休みさ。

じゃあ、ここも3年後に、と言うことで、「ライオンドー」ではなく「リオンドール」でお惣菜やビールを買い込み、ほくほく線に乗り込む。やって来たのは...
IMGP0111.jpg











つまぶきー!
松代駅に止まったとき、駅近くにある作品(#150 花咲ける妻有)を観賞していた人達が、こっちを指差したり写真を撮りに駆け寄ったりした。「なんだろ?ああ、そうか、つまぶき!」
このドラマ、人気あるんですね。見たことないけど。

直江津に着いたら、Mちゃんとお別れ。彼は「青春18切符」で旅をもう1日続けるのだ。各駅停車の電車に乗り換えて富山へ向かう。残った4人は、往きと同じように、バラバラの座席に分かれて乗車。金沢で再び顔をあわせ、そして最後は大阪駅で「お疲れ様でした。」。

長くて、そしてあっという間の3日間だった。締めくくる言葉をどうしたものか迷う。でもやっぱり、この言葉しかないかな。

3年後。
PR

大地に還ってきた~越後妻有アートトリエンナーレ2009 #7

いらっしゃいませ、

8月28日の朝、「はなまるマーケット」で妻有が紹介されてましたね。岡江さんが冬に行ったときの映像でした。雪の中の「うぶすなの家」や「まつだい農舞台」は、また違った味わいがありました。

さて、福武ハウスを出た後は、今度は黄色い旗のない(つまりエントリー外作品)を見に行く。これも松代城で得た情報。2006年の芸術祭で人気の高かった本作品、今年は選考からもれたそうなのですが、作者と集落の人々は作品を作り上げて今回も展示しているとのこと。芸術祭の作品ではないので300円必要だけど、見ごたえありますよ、とその方に薦められた。

それは行ってみなくては。なぜ選考に落ちたか?っていうことはこの際置いといて、入場料を払い、麦茶と新鮮なとゆでとうもろこしを頂く。すみませんねぇ。。。
IMGP0055.jpg











ぶなの林のカーテンに思いっきり包まれる。
IMGP0046.jpg











坂を上りきると、木洩れ日に波打つ「はなばたけ」が目に飛び込んでくるのです。
IMGP0049.jpg











2006年の作品をネット上で見たのですけれど、細部は違えども「ビーズの花」というコンセプトは同じ。でもボルタンスキーの教室だって内容は同じだったので、それが理由かどうかはわかりません。まあ、芸術祭は人の仕事(Workであるだけでなく、Jobであり、Business)であるわけですから、事情はいろいろあるのでしょう。

さて、とうもろこしのお礼を地元のお母さんたちに言って、次は「田島征三 絵本美術館」。
私自身、この作品を絶対見る!っていう主体性があまりなくて(^_^;)、メンバーの選択を120%信頼して、全部楽しもう!っていうスタンスで参加していた。が、唯一つここだけは一応「行きたい」意見を出してはいたのだけれど、他の人は懐疑的。でも、ここも松代城アラウンド情報で「あそこよかったですよ」っていう推薦があり、ボツを免れました。「こころの花」からもわりと近い。

#33 鉢&田島征三・絵本と木の実の美術館
ここも廃校。でも木造。最後の生徒である3人の小学生を主人公として、学校全体が大きな立体絵本となっている。世界一大きい絵本になるのだろうか。ところどころに、実際に学校で使っていた道具類が配置されているけれど、おざなりの感傷を感じさせない。なんか学校自体が息をしている。ただ人が多くて、店(ギャラリー)が多くて(学園祭っぽく)にぎやかなだけだった一つ前の廃校とは存在感自体が違う。「分数説明器」っていうのに感心してじーっとみてたのだけれど、写真撮るのを忘れる。
IMGP0076.jpg











緑のじゅうたん、上を歩けそうだ。。。

IMGP0082.jpg











さて、次は「河岸段丘」に続く自然のアート、

瀬替え

「仙田の瀬替え」が一番わかりやすかったのが、こちら。←ここに写っている真ん中の建物がもしかして仙田小学校?

#86 克雪ダイナモ・アートプロジェクト

ここも廃校。今年は廃校いくつ回ったのかな...場所的なことからか、訪ねる人が先の2校に比べるととても少ない。でも、何故かそれが私をホッとさせてくれた。作品自体も、肩の凝るものがなかったのもよかったのか。
多分、この窓の向こうの田んぼが、元「川」。
IMGP0087.jpg











この後、「日本の美しい村景観コンテスト農林大臣賞に輝く『小白倉集落』」に行く予定だったのが、通行止めなどの前情報が入り、断念。なつかしの「なかごグリーンパーク」を抜けて、
#63 ジェームズ・タレルの「光の館」

ここでタイムアップ!!ああ、もっと居たいよー。


大地に還ってきた~越後妻有アートトリエンナーレ2009 #6

いらっしゃいませ、

さあ、第3日目は「松代エリア」から。ほくほく線の駅むこうに、ちょこんと構えて松代の町をみおろすのが、「松代城」。「松代城」と入力してググると、トップでヒットするのが長野県の「松代城」。けれど、それは「まつしろじょう」です。こちらは「まつだいじょう」。

「松代城山」っていう、多分後付の名前の山を車で登ります。時間があれば、下から徒歩で歩いていろいろな作品に出会っていくのもいいなぁ、と思うのですが、もちろん時間はありません。体力もないさ。

#181 WD スパイラル・パートⅢ マジック・シアター
子供の頃の夢に出てきそうな家。私の夢の中に出てきた家は、円形で上から釣り下がっていて、外壁はチェック柄(!)だった。はしごを使って上がり、「もにょもにょ」っと中へ入ると、ちゃんと3LDKぐらいの家なのだ(この辺がリアル。)。

#182 かかしのこどもたち
可愛かった。もっと多いともっと可愛いな。どんどん増えないかな。

#183 まつだいスモールタワー
私たちは気がつくとこれを「エッフェル塔」って呼んでいた。フランス人が作った、「何となく回りにそぐわないもの」のベスト2は、エッフェル塔とポンピドーセンター。それに続くか!まつだいスモールタワー!
IMGP0017-2.jpg











駐車場に車を止めて、そこからはちょっと徒歩。少しは体使わないとね。今ある松代城は、「跡」というものではなく30年ぐらい前に観光スポットとして、展望台を兼ねて作られたそうで、小さくて儚げ。会場の10:00までには時間があるので、松代の町を見下ろしたり、写真を撮ったりしていたら、
IMGP0022.jpg
同じように待っていたお兄さんに、このお城を「のっとる」お祭りがあることを教えてもらう。その名も「のっとれ松代城」。世代としては「風雲たけし城」(なつかし!)。出場資格は男女を問わず、出身国を問わないらしいです。いいなぁ、ステキな企画だわ。私はしないけど。出場した人の詳しい報告サイトなどもあるので、ググってみてください。やっぱり陸上自衛隊なんかの現役の人が強いらしい。


↑ 下の町から、雪を掻き分けて城に這い上がるのだ。

さて、10:00になり、開門~!
#184 松代(金)城
えっ?なにこれ?えっ?ずっとこれ?あ、ずっとこれ...金、金、金...
fb447728.jpeg











飽きるかと思ったら、飽きない。「あ、VHSのテープだ、あ、ウッドのラケットだ。あ、ザルだ。」って口に出して言うと余計楽しいよ。みんなにも楽しがられたし。
金、金、金、に埋もれながらも、もともとの松代城の展示物(松代の歴史なんか)もきっちり読んでみる。

#140 人 自然に再び入る
サイトの写真は、時間を経てこんなんになりました。
IMGP0035.jpg











あ、この人、大地から息をしている感じ、わかる。生きてるの。私の「大ヒット」。

#141 イナゴハビタント
すべり台。30歳以上(かなり幅あり)が、わーわー、とすべり降りる。10歳以下の人々に冷たい眼で見られながら。

#38  福武ハウス 2009
ここも廃校。でも他の廃校と雰囲気が違う。なんだかまだ使われていて、文化祭か何かに使われているような錯覚に陥るぐらいのにぎやかさ。駐車係のおじさんが、「のんびりと」忙しそう。
ここは、撮影は禁止、と言われた。他のところはいいのになんでかなー、ってKに言ったら、「ここにはギャラリーがゴソっと入っているから。ギャラリー内は撮影禁止でしょ。」 ああ、そうか。でもそれなら、そういう説明が欲しいなあ。どこかに書いてあったのかな。そういう東京の、都市部のギャラリーのシステムを、この大地に持ち込むことの意味ってなんなんだろう?廃校でギャラリーってちょっとお洒落?ってか?なんか、浅い。撮影しようとするお客さんを注意している地元のお兄さんが、存在感が(作品より)あって、面白かった。

ひとつ気がついたこと。私、木造の校舎より鉄筋の校舎の方が苦手みたい。

息が切れてきたぞ。今夜はこの辺で...

あ、そうそう、今回あまり見ることのなかった「こへび隊」(ボランティアの学生さんたち)を発見。枝豆もいでた。

IMGP0044.jpg













大地に還ってきた~越後妻有アートトリエンナーレ2009 #5

いらっしゃいませ、

2日目、まだまだ。

「鏡の家」を見終わって、宿に帰る。長い1日が終わる。いや、実はまだ終わらない。
この日は、「雲海」の本館に泊まって、温泉三昧ざます。
部屋は、男子2・女子3に分かれて泊まる。部屋の扉に、表札のように名前が貼られている。「○○の間」とかいうのがこの宿にはないのだ。ちょっと恥ずかしい。女子部屋の隣の「表札」には、このイベントの主催側である有名な「名前」が貼ってある。

「ひとりで泊ってはるんやろか」
「いや、ゲスト用にずっと押さえてある部屋なんやろ」

結局、お隣の部屋にはその夜は誰も宿泊がなかった模様。そういえば、お風呂の更衣室で、担当のおばさんがお客さんの女性に、「日比野さんはここに泊まる」みたいなj話をしていて、お客さんと一緒に盛り上がっていた。なんとなく微笑ましい。このようなイベントがなかったら、そのおばさんと日比野克彦さんの接点は果たしてあっただろうか、なんてこともちょっと思う。

食事前のお風呂は、日帰り温泉の時間帯でもあったのでイモの子状態だったのだけれど、食事後もう一度ゆったりと温泉につかる。本館は1d人あたりコテージ1棟分に近いお値段なんだけれど、至れり尽くせりしてもらえる感じは得られる。実際、日帰り温泉タイムには、露天風呂の方のお湯の循環が止まっていた。ふむ。

あ、お食事の写真。お腹、やっぱり空いてました。これ1枚。
2ce1a75d.jpeg












岩魚美味しかった。塩が私には多めだったけど。新潟牛は柔らかかった。そうめんは、入りきらなかった...

さて、食事→ゆったり温泉→NHKのドキュメンタリー番組(東京湾岸地帯の人間模様をやってた)をぼーっと見たあと、窓の外の星がきれいに見えたので、外に行ってみよう、っていうことになった。考えることは男子組も同じで、宿の外で合流する。このとき、22時台だったように覚えている。

天の川に再会する。キアフナほどではないけれど、マウナケアよりは見えるかもしれない。しばらくして眼が慣れてくると、天の川どころではない「星の雨」。ペルセデス流星群は前日の13日がピークだったのだけれど、この夜も「残り物流れ星」がちょこちょこっと流れる。「お金・・・」って言うが間に合わない。「お金持ちになれますように」なんて言えるぐらい長く糸引く流れ星なんてないのだ。

星座好きのKが、「星座表あったらなぁ」と残念がる。それでも、有名な星座をいくつか教えてもらう。気がつくとみんな道路に仰向けになったりしている。

しばらくして、浴衣のままでたからかお腹が冷えてきたのでトイレに戻ることにして、宿の正面口から入ろうとすると、自動ドアが、

開かない。

押しても引いても、引っ張っても、もちろん開かない。23時を過ぎたからなのか。でも昨日の夜は、23時過ぎに確かに私はここから出た。同じような時間のはず。みんなのところに戻って、「締め出されたみたい」と伝える。みんなで戻っても、開かないものは開かない。ドアを叩いてみる。声を出してみる。何にもおきない。

外国のホテルでは、こういうとき緊急用のインターホンがあったり、通用口があったりした。締め出されたことあるので、知ってる。そんなようなものもない。1階に階段を下りて(フロントは2階なのだ)、出入り口がないかどうか、暗闇の中をうろうろする。ボルタンスキーの教室もどき。これもアートか...結局それらしきものは見つか
らず、Kが携帯電話で宿の電話番号を検索し、電話をかける。宿直のお兄さんが出てくれて、無事ことなきを得る。あ、このお兄さん、さっき私が部屋の中に鍵をおいてきてしまったとき、開けてくれた人だ。チョンボだらけの客だと思われてるだろうなぁ。でも、お国訛りがちょっとキュートな人だった。

よし、この夜はもうこのくらいにしてやって、

第3日目!

6時に起きて、朝風呂に。
この宿に泊まって、初めての「お風呂からの雲海」「お風呂からの棚田」を満喫する。
早起きはやはりよいことがある。昨日締め出されただけのことはある。

IMGP0009-15.jpg











IMGP0002-15.jpg











今日は、いや今日もいいことがありそうだ。

今日も昼食がいつになるやらわからないので、一部バイキング形式の宿の朝食をお腹いっぱい食べた。
今日のスタートは、松代駅付近のエリア。3年前は、下から見上げただけだった。あの日も暑かったっけ。



大地に還ってきた~越後妻有アートトリエンナーレ2009 #4

いらっしゃいませ、

第2日目の続きです。

「最後の教室」を見た後は、3年前未踏だった「津南エリア」に足を踏み入れます。
ここの主役は、「自然」。
さすが、日本一の「信濃川」。ダイナミックな姿をさらしてくれます。

河岸段丘(かがんだんきゅう)!

こちらの絵がわかりやすかった(サイト自身は鳥取県だったけど(^_^;))
この地形の規模が、半端じゃない。段丘の崖の上から注ぎ落ちるいくつかの滝が見える。

あまりにダイナミックすぎたのか、「河岸段丘」についてKから講義を受けていたからか、
「カガン・オールスターズ」とか下らない駄洒落を言っていたからか、写真を撮りそこねました。

ちなみに、目的地の「マウンテンパーク津南」は、河岸段丘展望スポットらしい。
ここでの作品は;

#96 森
#94 何処へ行き着くのかわからない、でも何処にいたのかはわかる?

あ、何か作品のコメント、スルーしようとしてるのわかります?
このエリアは、とにかく大自然の中にいるのが楽しくて、作品はワンポイント的にどうしても
なってしまうなあ。#94は、自然に溶け込んで、埋め込まれてしまっているよう。眠れる龍。
IMGP0056.jpg











#100 やまもじプロジェクト
関西人にしたら、「五山送り火」とか「神戸市のイカリマーク」とかがあるんで。。。
でも、あれ、布だったのかぁ...

ハイキング気分も満喫して、次は日本三大渓谷のひとつである「清津峡」周りへ。
#126 Like Swiming
ここも廃校。でも校舎がもうなかった。校庭跡とプール跡。
何にもないと、逆にすっきりするもんだ。
IMGP0073.jpg











プール跡を見たとき、斉藤和義の、「真夜中のプール」っていう歌をちょっと思い出した。

#129 空の粒子
ここは、「清津峡ホテル せとぐち」の隣の廃屋を利用した作品。この辺りの風景、
好きだったなぁ。このホテルも泊まってみたいなぁ。
旅を続けるごとに、作品をひとつひとつたどるごとに、この土地がこころに沁みてくる。
もちろん、3軒の家と1軒の宿しかない集落にじゃあ住めるかって話だけど...
IMGP0066.jpg











Tちゃんが、この日の夕方、長岡に住むTちゃんのお兄ちゃんの家に行くので、十日町に
戻って車を1台返し、とにかく何か食べなきゃ、と、キナーレで「へぎそば」を食べる。
なんと、3年前に食べたへきそばやさんの支店だった。
あ、お腹空いてたんで、また写真はないです。

Tちゃんのお兄さん夫婦と姪っ子ちゃん(1.5歳)がお迎えにきた。なごりおしいけど、
残りの夏休みも楽しんでね、Tちゃん!

キナーレでおみやげを買う。私はすごく普通のものを買ったのだけれど、気がつくと
Kがこんなものを買っていた。
270c51ae.jpeg







大阪に帰ってから、彼はこれをかぶって洗濯物を干している。

残った5人で1台のヴィッツに乗り込む。ギュウギュウかと思ったら、意外に後部座席が広い。
よかった。

#31 再構築
17:30に、野外展示以外のものは閉まるので、急いで「鏡の家」へ。
私たちが着いた後も、同じ思いの人たちの車が続々やってきて、小さな駐車場はいっぱいに。
前回よりも来場者数が多いのかどうかは、私にはわからないけれど、ちゃんと運営が回って
3年後もあることを願うのみ。
IMGP0084.jpg











あぁ、2日目まだ終わらない。まだまだ!









大地に還ってきた~越後妻有アートトリエンナーレ2009 #3

いらっしゃいませ、

第1日目がまだ終わりません。

さて、食材が揃って、何となくみんながささっと動いて(この辺が「大人の機微」)、食卓がこんな感じに。
ce8cc69a.jpeg











お刺身や、出来合いのお惣菜もまあありなんですが、意外な美味しさにちょっとびっくりが、一番手前の「さしみこんにゃく」みたいなやつ、その名も

「エゴ」

くわしくは、こちらを。あ、これお土産に買って帰ればよかったなぁ。

真ん中は、「枝豆」ではなく、「茶豆」。
枝豆はこちら。でも、これは新潟産ではなく、
IMGP0016.jpg











「掘りごたつ農園プランター」産。出発前日の夕方に収穫しました。2人で食べるより、みんなで食べる方が、なんかこの子達も喜んでいるみたいで。。。
IMGP0018.jpg











リオンドールで買った二種類のお酒、「長者盛-百万長者」と「天神囃子」もすすみました。
MちゃんとTちゃんとT家のKは「斉藤和義」で盛り上がる。Mちゃんの「月影」をTちゃんに聴かせてあげたい。Tちゃん怒るかな。。。多分な。

確か、お風呂が23時までとフロントの人が言っていたような。あんまり遅くなるようだったら電話をくれ、とも言っていたような。お風呂がまだだった、TちゃんとKと一緒に本館の温泉に向かう。

露天風呂から見えるのは、棚田と雲海なのだけれど、真夜中なので何にも見えず。ちょうど湯船に使う頃には雨が上がっている。このまま上がるといいな、と願う。
ほぼ貸しきり状態のお風呂を出たのが23時過ぎ。なので、このときの私には何の疑いもなかったのだ。これについては2日目の夜に起こる出来事につながることになるので、しばしお待ちあれ。

コテージで、2階(ロフト?)に女子3人、階下にT家夫婦とMちゃんの布団を敷く。ところがMちゃん、食事をした位置で寝入ってしまって、何をしても言っても動かない。ほっといて、T家は就寝。雨は再び降り続ける。

やっと、1日目終わった(息)。これでも全部書いてないわけで。まあ、しょうがないか。


第2日目
IMGP0002.jpg












さっそく朝ごはんの写真から。昨日のお買い物では翌日の朝ごはんも見据えての品探しだった。みんなでスーパーに買い物に行くと、人それぞれなところがあって面白い。Mちゃんは、商品をかごに入れるとき、だいたい説明が入る。例えば「これうまそうやん」「これ、酒に合うって。」って言いながら商品を一応傍にいる人に見せたりする。Kは、わりと無言ですーっと入れる。なので、食卓に並んだときに「え、こんなん買うとったん?!」っていうツッコミを受けていた。「いつのまに。」

そうそう、書き忘れていたけれど、昨晩は公式ガイドブックやマップを広げての作戦会議が行われた。効率よく作品を回りたい。見たい作品をピックアップし、マップで場所を確認していく。かなりタイトな行程となるから、いつ昼食にありつけるかわからない。「車座おにぎり」に出会える確率も低そうだ。(出会いたかったなぁ)。なので、かなりしっかり朝食を頂いた。

この日は、同じ「雲海」の本館の部屋に泊まることになっているので、大きな荷物をフロントに預け、身軽に車に乗り込む。やっぱり4:2だったけど(笑)。

いよいよ始まるトリエンナーレの夏!相変わらずの曇天だけど、雨は上がった。雨上がりの木々や稲の緑が目にまぶしい。では、ここから作品のご紹介。

#200 静寂あるいは喧騒の中で
空家のプロジェクトが相変わらず多いというか、増えているのか。最近空家を住処としたT家には身近なのか、なんなのか。そうかー、じゃあ「掘りごたつ屋敷」もアートに使えるのかなー、何てこともちょっと考える。
IMGP0009-2.jpg
















日本家屋の、「暗くて怖い」(何か個人的なトラウマあるみたいで)室内に、メタリックでエレクトリックな物体が仰々しくあって、最後にホンマに笑ってしまった「ドライアイス」ものがあって、
IMGP0012.jpg
















ドライアイスの水分のせいでか、黒い畳が傷んでて、ちょっとイラっとする。

でも、出だしとしてこういう「コケ気味」のものがあるのは割と嫌いではない。もしかしたら、これ笑ってよかったんかも。

次は。。。
#232 家の記憶
これも空家。何故か一つ前の家ほど怖くない。空き家になって間もない、っていうのあるかもしれない。まだ人の気配が生きているとか。村の人から集めた工具や本なんかが糸の向こう側にある。素材の温かみで説明してしまうのはきっと違うと思うけど、一つ前の家のような空々しさがない。
IMGP0030.jpg











(「幻の愛人」っていう本が気になる。)
3年前と違うなあ、と思ったのが、各作品の受付に座っている人たちが、若い学生さん風の人ではなく、地元のおじさん・おばさんが多いということ。地元に根付いてきたのか、それとも何か他に理由があるのか。活きのいい若い子(♂)がおらんなー、とおばちゃん的に肩で息をしてみる。

#234 最後の教室
これは3年前とほとんど、というか全くというか、内容は同じ。興味は「ずーっと置いてあったんやろか」という俗っぽい方に流れてしまう私。今年の方が人が多かったので、3年前の「教室の花子さん」的な恐ろしさはあまりない。でも、やっぱり「夜の学校」は嫌いだ。廃校も嫌いだ。いや、普通に校舎が嫌いだ。でも、トリエンナーレは今年廃校だらけだ。どうしよう。。。
IMGP0047.jpg











ただ、この廃校は一番現実からの離脱幅が大きく、他と違って廃校という「しがらみ」みたいなものから一歩抜け出した、完成度の高い別の次元になっているような気がして、その点では私の非常に私的な「さぶいぼポイント」があまりない場所だった。

HerbManは素敵。
637eda77.jpeg












こんなのがいっぱいいるの。素敵。

いきなりですが、今日もこの辺で。
次は2日目の3分の2あたりまで書けたらと思います。

 

大地に還ってきた~越後妻有アートトリエンナーレ2009 #2

いらっしゃいませ

第1日目の第2弾ですね。

十日町の駅に着くと、Mちゃん(♂)とMちゃんの東京の友達Tちゃん(♀)が、十日町駅前のロータリーの風景にしんなり溶け込むように佇んでいた。Tちゃんは、前回無念の直前キャンセルをしたAさんとともに今回私たちの変則ツアーに初参加だが、実は2000年の開催時に訪れているこのイベントの「ヴェテラン」なのだ。心強い。

「はじめまして」もそこそこに、6人で十日町のトヨタレンタリースに向かう。実は、3年前に車を借りたのはもっと駅から離れた店。そのあたりをまったくチェックしていなかった私は、駅近の店を指されて、

「ここでええんやな?ほんまにここやな?」

って言われて、どぎまぎ。「トヨタレンタリース十日町店やから、ここやと思うけど...」

おそるおそる、店のドアを開けて名前を告げると、聞いたことのある元気な声。ああ、電話でしゃべったお姉さんだー、あってたー、よかったー。

電話と同様、てきぱきと処理をしてくださって、駐車場にはヴィッツが2台。さて、誰がどれに乗るかなー、って思う暇もなく、6人が4:2にすぅーっと分かれる。直江津組と十日町組。要は、Mちゃんの運転が未知なゆえ、みな既知であるT家のKの車に乗り込むのだった。Tちゃん、ちょっと唖然。ごめんねー。

まずは作戦会議のため、「越後妻有交流館・キナーレ」。ここでパスポートも買う。
最初、「パスポートって得なんやろか?」って言ってた私なのだけれど、「運営のために買いなさい!」とMちゃんに叱られた。2006年の時に買ったパスポートケースに入れた。今年のも色違いで可愛かったのだけど、エコさ、エコ。
554c49d5.jpeg












今年はどれぐらいスタンプ押せるかな。前回は、外の展示物けっこう見てたのに、うっかり押すのを忘れることが多かった。

とりあえずコテージへ行って調理施設を確認しよう、ってことになった。ここでみんなの誤解に気づく。前回泊まったバンガローに今年も泊まると思われていたようで...えー、ちゃんとメールやmixiのメッセージでURL送ったでー!内容を理解してるような返信もあったでー!でも、しゃあない、それに今年のコテージの方が絶対グレード高いんやから。

ここで、私も反省点。キナーレ(十日町)とそのコテージのある温泉ホテル(松代)の距離感をすっかり失念していたため、「調理施設を確認してから食材を買う」っていうのが、実はとっても移動が大変なことに気づいていなかったのだ。1本電話を宿にすればその往復の時間と手間を短縮できたのに...運転をしない私は、車で移動する時の距離感が全然把握できないのだな。これは今に始まったことではないのだけれど。

で、1泊目はここ。着いたときはザザぶりの雨。コテージに飛び込んだ時の、みんなの表情がわって感じで、それが嬉しかった。「家みたいやー」とMちゃん。女子たちも探索を始める。キッチンの道具も確認して、女子2人を残し、車一台で再び十 日町へ向かう。3年前のバンガローの食材でもお世話になったスーパー、その名も「Lion D'or」(なんか、のんびりした感じのサイトやなぁ。)。金色のライオンやて?でも、その名の由来は「ライオンドー(堂)」なんだそうです。ほほ、なるほど。

今年も充実!日本酒のカウンター(実際にはこの5倍ぐらいの幅。)
3d4ae433.jpeg

















ああ、また書ききれない。1日目の残りと2日目の午前中の半分ぐらいを次回書きます。(どれぐらいの連載になるやら。。。)

大地に還ってきた~越後妻有アートトリエンナーレ2009 #1

いらっしゃいませ、

たどり着くことが出来た。「大地の芸術祭 妻有トリエンナーレ 2009」。3年前の夏、3年後のことを思ったときに、いろいろな意味で、再び訪れることが出来るかという不安があった。

次の開催はあるのだろうか?

自分自身が行ける状況にあるだろうか?

去年の夏、2009年の開催を知り、2006年の旅の連れに連絡する。もう体がみんなと一緒に前に歩き出す、そんな感覚が生まれてくる。ああ、絶対に行けるなあ、って思った。

今年、当然「前回はこうだった、ああだった」という会話が飛び交う。
あれ?覚えてない。そういえばそうだったかな。ああ、なんとなく思い出したような。。。いや覚えてない。

なんかもったいない。ひとつひとつが大切な思い出のはずが。。。
で、今年記憶が薄れないうちに書く。私にしては珍しい「時系列日記」を!

第1日目

まず、今回の参加者は6名。4名が直江津現地集合、2名が十日町で現地集合。女子4名・男子2名。もともと、このメンバーの原型となる私を含めた女子3名は、いつもばらばらにチケットを買う。なんでかなー、と思い出してみると、最初の金沢旅行が、かなりキワキワに決まったので一度に取れなかったか、そもそもそれぞれの休日の都合が合わなかったことに始まる。

「合わへん。今回はやめようか」

なんてことにならないメンバーだから、こんな風に「大人の遠足」を楽しみ続けられている。
3年前なんか、もっとすごかったもん。「T家は、1泊目xx、2泊目xx、3泊目新潟市に泊まります。みなさん何泊目から参加ですか~?」ってな呼びかけをしている。

7:10大阪発 サンダーバード1号 直江津12時着

無事ホームで全員の顔を見る。
あ、そうか、車窓の風景とか一応入れておきましょうか。
富山県を過ぎたあたりで海が見えてくる。寒そうな日本海。
そう、一日目は天気が今ひとつ。

IMGP0004.jpg











直江津では天気が何とか持ったので、昼ごはんはここ、と決めていた、3年前にも新潟の食文化を楽しませてくれた海鮮料理の店「軍ちゃん」へ、ぶらぶらと歩き始める。3年前に立ち寄った(と指摘された)飴屋さん、あぁあぁ思い出した。でも多分覚えがなかったのは、自分の口に入ったなかったせい。お土産とはそういうちょっとクールな関係であるものだ。
d831cc16.jpeg











特にコメントすることはしません。

ワクワクしながら軍ちゃんに向かう。軍ちゃん開いてるかな。確か年中無休やったな、あ、やってるやってる、あ、すごい人並んでる。

なんで?!3年前は確かに1時間ほど遅い時間ではあったけど。
15:30に十日町でレンタカーを借りないといけない。あまり時間に余裕はない。あきらめて隣の海鮮料理屋さんに入る。コストパフォーマンスは圧倒的に軍ちゃんに軍配だが、海産物は新鮮で悪くはない。

なぜ、軍ちゃん?

もしかしてテレビか?それも全国ネット、割と最近。大河ドラマがらみか?妻夫木くんが何か言ったんか?

まあしょうがない。また3年後やね。(なんとなく、もう行かないかもしれない気もするが。)

あ、そうか何を食べたかやね。軍ちゃんの隣の店で。えっと、私は釜飯定食みたいなん。写真がない。お腹空いてるときは、まず撮らない私。。。

直江津からは「ほくほく線」という、のどかな感じの私鉄に乗り換える。この線は十日町までものすごくトンネルが多い。おまけに一つ一つが長い。なので、「ほくほく線」の人たちは考えた。で、土日に「ゆめぞら号」に乗ってトンネルに入ると、そこは夢の空なのだー。(くわしくはこちら。)
土日じゃなかったけど、お盆だからやってくれるだろうと思いきや、ショーはなし。されるとうざいんだけど、ないとちょっと落胆。わがままな都会人。
IMGP0009.jpg
















実は、今年は「ゆめぞら号」より圧倒的に人気があったのが、「妻夫木号」(多分、正式には「天地人号」かもしれない。)。すれ違った時、椅子からこけそうになった。帰りの直江津行きがたまたまそれだったのだが、やっぱり車窓の外の人たちの興奮度が圧倒的に高い。とにかく、この夏はこのあたり「愛」に満ちていた。

1日目が書き終わらない。。。次回1日目第2弾ということで、ちょっくら休憩します。




プロフィール

HN:
DonaT
HP:
性別:
女性
自己紹介:
被写体に恋をしたらシャッターを押し、フワフワしてきたら文章を書き、もわもわしてきたら花に水をやっています。
写真のこと、旅のこと、本のこと、言葉のこと、音のこと、などを描いて撮ってます。

ついったー

最新コメント

[04/14 junco]
[04/02 minori]
[07/10 junco]
[07/09 junco]
[07/07 さとる]
[07/05 junco]
[07/01 honoka]
[07/01 honoka]
[03/20 junco]
[03/20 ミノリ]

バーコード

Copyright © Hōkele Malama Columns : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]