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Hōkele Malama Columns

親ページが「Residencial Azul」から「Hōkele Malama」に変わったので、このBlogのタイトルも変わりました。渾身の(とまではいかない)Columnページです。

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Those Hotels #9 ワイキキの果て

この町で泊まる時は、贅沢感は一切求めたことがなかった。
使い勝手と、便利さと、安さ。
ホテルやコンドミニアムに、リゾートを必要としないからだ。
ここは、お土産買いの追い込みの町。
ちょっとは洗練されている食事にありつける町。
それなりの対価を惜しまなければ。

ワイキキ。

この町で、一度、場末感のあるホテルに泊まったことがある。
その名は、「EVA Hotel」。

場末といってしまったのは、施設がおんぼろだとか、あたりが
治安が悪そうだとか、そういう意味ではない。

ラナイはとことん狭く、オーシャンビュー?高層ホテルの裏手にあるので
ストリートビューオンリーだ。でも、ワイキキにオーシャンビューなんて
必要?2,3ブロック歩けば海やん。

シンプルなミニキッチンがついていて、コインランドリーもホテル内に
ある。泊まった2000年当時で、インターネットカフェがあった。ホテル外
から利用者が来ていたくらいだ。日本語の入力もでき、フロントスタッフ
の中には日本語ができる人もいた。
個人的には使い勝手がよく気に入っていたのだが、連れの叔母が
日本に帰ってから文句を言っていた。でも、そもそもマウイでシェラトン
に泊まって「高い、高い」とぐちゃぐちゃ言ってたから、思いっきり
オアフで節約してあげたんだよ。
1178668274.jpg







場所も悪くない、ワイキキまで2ブロックほど。すぐ隣は私の好きなカピオラニ
公園だ。最終日、この公園の抜けて、ダイアモンドヘッドの麓まで
ジョギングした。

2泊の滞在だったけれど、長くいると味が出てくるようなホテルだった。
実際、住み着いている人がいた。その人と廊下ですれ違ったとき、
そう、感じたのだ、「場末感」。

想像するにたやすいが、おそらくアメリカ本土の西海岸から流れ着いてきた
と思われるカップル。若くはない。フラワーチルドレンの枯れ花。
男は、見るからにアル中。体もかなり壊している感じで、若作りの女が
彼を支えてゆっくりホテルの廊下を歩く。酒の匂いがフッと漂う。

もうどこにも行くところがない。行けたとしても安ホテルの廊下のつきあたり。
どれだけ過ごしたのかも忘れてしまった部屋。

派手なアロハシャツとムームーの取り合わせが、もの悲しい。

ホテルの名誉のために言うと、そんな人たちばかりが泊まっていたわけではない。
ホテル代を節約して、ハワイをとことん楽しむ人たちも多い。

3年前にオアフに立ち寄ったときは、本当に片足つく感じの一泊だったので、
Eva Hotelは選択しなかった。
あれから10年。もちろん、あのカップルはもういないだろう。

さて、どこへ漂い流れたか。
DSC00059.JPG














※今やっぱり値上がりしてる。。10年前は3人で(たぶん)Superiorに泊まって、
一人2000円ぐらいだったのになぁ。

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被写体に恋をしたらシャッターを押し、フワフワしてきたら文章を書き、もわもわしてきたら花に水をやっています。
写真のこと、旅のこと、本のこと、言葉のこと、音のこと、などを描いて撮ってます。

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