なんか、「中国の大連で、自分史を作るのが流行っています。」っていう、特に知る必要もないニュースを、朝の某国営放送でやっていたりする。かの国の人々のナイーブさを垣間見るひととき。
そんなこんなしているうちに、某国営放送が毎日15分づつ流している「コマ切り女の一生」をぼんやり見つめる。ついこの間までは、「宮崎あおい」ちゃんの人生だったのが、最近は「藤山直美」ちゃんの人生なのだ。うん、この放送局は最近シュール。
ダンナには評判悪いが、実家の母にはこのドラマは評判がよい。藤山直美ちゃんのご亭主役の役者さんが渋くて、自然でよいのだそうだ。このドラマの原案者は、田辺聖子ちゃん。自伝的小説なのだ。なので、ご亭主は「カモカのおっさん」。
田辺聖子ちゃんの著作は、むかーしに1,2冊読んだだけで、特にファンというわけではない。でも、今回のドラマのキャスティングで、自分役に直美ちゃんをあてた(もちろん本人のキャスティングではないだろうが、それを承諾した)ことで、好感度アップ。
だってさ、何年か前にやっぱり「自伝的小説ドラマ」があって、その脚本家女史は自分の若い頃の役を、美人女優にさせた。スガ子が成美ちゃんだよー。やりたい放題、傍若無人、向かうところ本日も敵なし。この人も昔はいい本書いてたのにね。歳を取って才能が失われていく哀れさを、最も象徴的に体現している人のひとり。でもそれでも生きていく術を持っているのは、これは別の才能。サブの才能はいくつか持つことにこしたことはない。
ふと思ったのだけれど、自分探し、なんてしちゃうひとは、50歳ぐらいになったらきっと「自分史DVD」作っちゃったりとか、「自伝的小説妄想」なんてするんじゃないだろうか、かなり高い確率で...
19, November 2006
junco