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Hōkele Malama Columns

親ページが「Residencial Azul」から「Hōkele Malama」に変わったので、このBlogのタイトルも変わりました。渾身の(とまではいかない)Columnページです。

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京都が流行っている

06-11-25_19-05.jpg いらっしゃいませ。

まあ、毎年のことなんですけれど、この季節になると「京都」が流行ります。先週の週末が紅葉の見ごろだったようで、三条、四条、河原町、東山...どこを通っても人だらけ。確実に紅葉樹の本数よりも多いのではないかと。仕事先でも、永観堂にいった人が何人かいて、古い本堂の「底が抜けるかと思った。」らしい。

土曜日(25日)に、北白川の「カフェ・カリーニョ」さんで、Esquinaのライブがあったので、その人々の間をすり抜けて、三条から歩く。東山に向かってなだらかな坂が続く。途中の京大のキャンパスでは学園祭。なんか、なつかしいなあ、学園祭って。学祭ってテーマがあるのだけれど、なになに、「あふれる才能の無駄遣い」?うー、才能ねえ。あると思い込んでるやつに限って、ないからねぇ。

さて、カフェ・カリーニョさんは週末だけ「Boa Boca」になるらしい。ギネスのエクストラ・フォーリン・スタウトはこの上なく眠気を誘う。出演者のS氏まで、待ち時間に睡魔に襲われる。

カフェ・カリーニョさんがEsquinaと2人のゲスト奏者のユニットのライブのために作ってくださったポスターがすてき。

  「バイオリンが唄う。ポルトガル的弦楽四重奏」

またひとつ小さな惑星ができた、感じのライブだったな。ライブの後にいただいたポルトガル料理は、上品な味付けで、いくらでも食べられたし。

夜のバスは、昼間の人々をどこかに吐き出した後の、ちょっとホッとした走りをしていた。

November 29, 2006
junco

 

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マデイラ島の花々と、噴水ギター

32.jpgいらっしゃいませ。

11月10日、Esquina do Somの久々のソロライブがあった。今回は、9月に放映された「探偵ナイトスクープ」でのご縁でマデイラ島出身のポルトガル人、カストロさん(やっぱり、 みんな「議長」って呼ぶ。)がゲスト。


「議長」が奏でるのは、ポルトガルでは「アルモニカ」と呼ばれるボタン式アコーディオン。と、一般的に言う「ハーモニカ」。 マデイラ島に住んでいた頃、酒場で「アルモニカ」を弾くと、客からビールなんぞをご馳走してもらっていたそうな。


テレビ放映のときは、とても聴けたしろものではなく、 北野誠氏からも、「どこで始まってどこで終わったん?」
とつっこまれる状態だったのだけれど、あれから2ヶ月、「議長」はしっかり練習して、カンを取り戻して絶好調。

カラっとしたアルモニカの音色を聴きながら、まだ見ぬ マデイラ島の花々を妄想する。きっと私はその土地では、 カメラにモノクロフィルムを入れることはないのかも、などと...

今回は久々にEsquinaのライブに足を運んでくれた方から「雰囲気がかわった。」とのコメントを頂く。特にM君。おとなの雰囲気というか、今までと違う感じが演奏や見た目に感じられるらしい。 確かに今回はトークが面白かった。自分の内面からでる言葉をとにかく出そうとする試みは以前はなかったように思う。

以下は私の考えなのだけれど、おとなの雰囲気というものは、演出するものではなく、表現スタイルをそれっぽくこねくりまわすことでもなく、自己が固まってきて、それを表現者として表に出していくことの必要性を意識的に感じてやっていくことで出てくるんじゃあないかなと思う。その分、M君、異常に汗びっしょりになったけどね。

Esquina全体も変って来たと思う。いい意味での湿り気が出てきている。
リスボンで初めてファドを聴いたとき、何度かダンナに連れられて聴いたとき、感じたのは、

 「ポルトガルギターって泣かない。」

どちらかというと、カラカラとしたラテンの土地特有の渇いた音の印象が強かった。その感覚は今でも変らない。 私自身も装飾の強い、「のばし」が過多なファドの演奏・歌はあまり好きじゃない。

日本人とポルトガル人の「泣く」ってことは、多分違うんだろうな。まあ、当然といえば当然だけれど。

こんなことを書いていたら、後ろからダンナが

 「ギュンギュン鳴らしてで評価されたのは、ジョゼ・ヌネスっていう伝説のギタリストだけやで。」

とのたまう。

さて、じゃあ先ほどのEsquina「湿り気」なんだけれど、 涙と海の演歌系な濡れではなく、イベリア半島の大地を突然襲うスコールであったり、無数の村々に必ずある、 プラサ(広場)の噴水のスプラッシュであったりする。

私もそうだけれど、私の友人に多い、30歳前後の女性たちは、通り雨やその雨の上がった後の、涼やかな程度の湿度を好むように思う。「歳とったら、演歌を自然に口ずさむようになる」って、昔TVで誰かがコメントしていた。歳を取ったけど、何がどういいのかわからないし、耳障りでしかない。ファドを何の先入観もなく、現地で最初に聴いたのがよかったと思う。「ファドは日本の演歌」なんてことを最初に言われていたら、絶対聴くことはなかっただろうなぁ。

Esquinaには泣かないでほしい。ってダンナに言ったら、

   「泣かへんがな。」

とあっちへ行った。

12 November, 2000
junco

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女性
自己紹介:
被写体に恋をしたらシャッターを押し、フワフワしてきたら文章を書き、もわもわしてきたら花に水をやっています。
写真のこと、旅のこと、本のこと、言葉のこと、音のこと、などを描いて撮ってます。

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