いらっしゃいませ、

さて、先日(8月4日)、徳島ジャズストリートで、ウン十年ぶりのライブ出演をしました。ファドの伴奏(ギター、現地の言い方だとヴィオラ)でした。いやあ、大胆なことをしたなぁ、って思うのですが、それにいたる顛末とか、間にリスボンに行ったときのこととかを交えながら、何回かに分けて書きたいと思います。ある程度のものがかけたら、「T家のコラム」にアップするかも。お付き合いのほどを。
8月のジャズストリートに出る、というのがきちんと決まったのがいつだったのかは、はっきりしなかったのですが、自身のギターで「徳島ファド教室」の伴奏のお手伝いを、と考えていたのはいたので、「Martin D-28」に柔らかい弦をKに張ってもらいました。それが春ごろかしら。
ファドのリズムは「2拍子」が基本。「ブン・チャ、ブン・チャ」。1999年にリスボンで初めてファドを聴いてから、考えたら10年近くにはなるけれど、ただ「聴いた。観た。」だけで、特に興味がなかったのは確か。実際に深くコミットし始めたのは、やはりEsquina do Somの写真やライブのお手伝いを始めてから。だから、5年ぐらいは聴いていることになる。とりあえず聴いた感じで伴奏してみたところ、まず指摘されたのが、
「ベース音が小さい」
「ブン」のところですね。後述しますが、学生の頃にやっていたのが「ブルーグラス」というアメリカの音楽。これも二拍子ですが、「ブン」のところはピックで上からガツンと叩いて弾く感じ。だけどファドの「チャ」は、普通のピックでは弾けない。
そこで、「フィンガーピック」の購入を考える。近所のヤマハに出かけて、物色。安いのは100円以下でもある。ここで、年齢的なかつ安易な思考に走る。
「高い方が、いい音が出るに違いない。」
指の大きさに合わせて、サイズを変えられる仕様。500円。けっこうな値段である。しばらく迷ったけれど、年齢相応の判断に走り、購入。この「指の大きさに合わせてサイズを変える」仕様が、後に吉と出たり凶と出たりする。
フィンガーピックを使うのは初めて。確かにベース音が大きくなるけれど、今度は「チャ」の方が貧弱に聴こえる。「チャ」は人差し指・中指・薬指を使う。それ用のフィンガーピックをつけたらどうか、って話になる。つけてみる。シザーハンズのような指になる。弦が捕まえられない。弾いてて気持ち悪い。
地指(?)で頑張る! ってことでシザーハンズ指は却下に。
徳島のファイディスタの曲が決まり、キーも決まったのでコード譜を作る。「ここは繰り返し」「間奏はBメロ」など、ファドには決まりがあるのだけれど、とにかく時間がないから、多分カラダに覚えさせるには時間がかかるに違いない、と頭から最後まで順番どおりのコード譜をExcelで作った。
ただ、まだなんとなく、実感がなかった、この頃... (続く)
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