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Hōkele Malama Columns

親ページが「Residencial Azul」から「Hōkele Malama」に変わったので、このBlogのタイトルも変わりました。渾身の(とまではいかない)Columnページです。

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鶏皮魚肉

いらっしゃいませ、

魚を焼くときに、いつもつぶやく祝詞のような言葉、「鶏皮魚肉」。鶏は皮の方を、魚は身の方から焼く、という古くからのお言葉。ネットで探しても出てこなかったので、母の造語だろうか?うーん。

ところがこの言葉、鶏を焼くときに出てこない。魚を焼くときにつぶやく瞬間、魚の絵は描けるけど、鶏ができない。なんでかなぁ、と思っていたら、ハタと気が付いた。皮を焼いたことがない。

焼く前に、剥いでいたからだ。その刹那、走馬灯のようによみがえった「ダイエットの日々」。

あの、ダイエットは本当に徹底していた。オオバコダイエットだの○○ダイエットだの、特定の食品やダイエット食品によるものが全く効果がなく、もうこれは単純に「摂取カロリーを減らす。運動量を増やす。」しかない、という結論に至った。

・肉は絶対に脂を使わない。全部茹でる。皮・脂身は捨てる。
・炭水化物摂取量を3分の1に減らす。
・ビールのアテは、冷やっこ。
・ジャンクフードと甘いものの摂取をやめる。
・通勤(帰り)、2駅分歩く。
・鳥のえさのようなお弁当(野菜ばっかりという意味)
lunch.jpg









最初のうちはすぐに効果が出ないものだから、かなりへこんだ。ところが、効果が出始めると、不思議な感情が湧きがって来た。

「おもしろい」

結果のために方法を考えて、実践する。結果が出る。これが、おもしろい。自分が実験台になっているようなものなのだけれど、その面白さが辛さを超える。
blunch.jpg
そう、上述したように、そのひとつに「鶏は皮を剥ぐ」っていうのがあったのだ。牛肉も豚肉も脂身をちまちまとっていたっけ。今はさすがにそこまでしなくなったが、鶏皮がガバってついてるヤツは、無意識に剥ぎ取っているときがある。

さて、今もダイエットとまでは行かないが、食生活に気をつけている。仕事をやめたので、外食の回数ががっくりと減った。昔はそれがストレスになったりしていたのだけれど、今はそうでもない。好きな食材を買って、好きに作って、好きなスタイルで食べるがいい。それによって、たまの外食もいっそう楽しくなる。

ちょっと前に、拒食症を克服した人のドキュメンタリを見たが、ある程度のところまでは理解できるような気がした。自分が決めて、自分の努力で乗ったレールから外れたくないのだ。その時、人はどこまでもそれに確執する。外れると自分を裏切ったような気がする。それが、客観的に見た時にちょっと空恐ろしく見えることに気が付かない。私が、やめよう、と思ったきっかけは写真だった。友人達と写ってる写真のその顔が、骸骨のように見えた。しわがはっきり浮かび上がっていた。毎日鏡で見ていると逆に気が付かないのかもしれないな。「客観視」という言葉は、人の生き方に関わってくることが多いのだけれど、それをどういった方法で取るかは別として、このときの「客観視」はかなり衝撃的だった。

あの頃減らした分が、再びしっかり身体にまとわり付いているわけだけど、昔のように食事を減らしても結果はついてこない。年齢を重ねるうちに、新陳代謝も悪くなってくるのだ。年相応のペースで、今はゆっくり行こうと思っている。ダイエットだけではなく、何事にもいえることなんだけど。

そういったことをいろいろ考えるとダイエットで、人間行動として色々深く考えさせられるなあ、って思う。上述の「客観視」っていうことも含めて。

「自分探し」まだしたい人がいたら、ダイエットいいかも。自分がすごくよく分かる。

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