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Hōkele Malama Columns

親ページが「Residencial Azul」から「Hōkele Malama」に変わったので、このBlogのタイトルも変わりました。渾身の(とまではいかない)Columnページです。

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「ド」は牝の鹿、女鹿。

いらっしゃいませ、

実家をさらに発掘調査をしていたら、円盤が出てきた、出てきた。取り急ぎ、3枚だけ持って帰る。

・ 映画「Sound of Music」のサントラ盤
・ Roxy Musicの「Avalon」
・ Princeの「Around The World in a Day」

「サウンド・オブ・ミュージック」は私が小学生の時に、初めて自分のお金で買ったLP版である。2200円ぐらいしたと思う。ジャケットを開くとブックレットになっていて、映画のあらすじや写真がキレイに印刷されている。お金を出すとそれなりの価値のものが手に入った、そんな時代の名残。

小学生なのでもちろん英語はわからない。対訳を読む。おかしい、不思議だ。あんな短いフレーズの中にこれだけの意味が入っているのか。ただ、FとかRとかWとか、単語になると違う言い方になるのを身体で覚えた。「ABCの歌」では分かり得ない。

中学生になったら、英語詞の意味が分かるようになる。「Doe A Deer A Female Deer」である。いきなり。つまり「ド」は、「ドーナツ」という言葉の最初の文字ではなく、Doeという「女鹿」を表している。「レ」は「レモン」という言葉の一部ではなく、「Ray A Drop of Golden Sun」、「光線」を表す。1つの音に1つの単語。音符と英単語の関係の方が、音符と文字の関係より、リズムを感じることができて楽しいし、おもろい、これも無意識に身体に感じたことなのだろう。その頃からずっと洋楽を聴くようになっていったのだから。それも理由のひとつなんだろう、って今聴き返してみてもそう思う。

ジュリー・アンドリューズの英国英語が、このミュージカルの楽曲のすべてに合う。彼女のために生まれた楽曲ではないけれど、彼女のものになってしまった楽曲の数々である。

さて、小学生だった私の一番のお気に入りの曲はじつは「Do Re Mi」ではなかった。「Climb Every Mountain」。修道院の院長のおばあさんが、しっとりとそして力強く唄う歌である。映画の最後にはこの曲のインストゥルメンタルが流れ、一家は文字通り山を越える。小学生ながら、渋い好みであった。

さて、この映画のクライマックスのひとつである、コンサートの最後の曲で一人一人退場しながら、実はナチスからも逃げる、っていうシーン、「ブルース・ブラザーズ」がこの映画へのオマージュとしてしっかり受け継いでいる。

やっぱり、映画はすごい。
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被写体に恋をしたらシャッターを押し、フワフワしてきたら文章を書き、もわもわしてきたら花に水をやっています。
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