記憶の中のキリンではなく。
初めてホンモノのキリンを見たのは、「みさき公園」。 と、思っている。なぜならその記憶はないから。
あるのは、何枚かの写真だけ。キリンをバックに幼い私が写っている。 写真横に、母の手書きで「みさき公園」とある。 私の記憶は、その写真に基づいている。
記憶にないものを記録によって、再度記憶にする、それも写真のなせる技のひとつ。
ビデオはどうか? 個人的な感覚なのだけれど、人間の記憶って、静止画のような気がしてしょうがない。よく「記憶の断片」 っていうし。その静止画を何枚かつないで、やっと自分や自分以外のものの動きを思い出す。
その断片が1枚しかないものもある。幼い時の思い出は非常に写真的だ。
だから、それがその場の記憶からの画像であるのか、 出来上がった写真をその数年後に見た記憶からの画像であるのかは区別がつかない。
さて、キリン。
昨日、再び「みさき公園」へ。なんでも「キリンのみさき」 だったらしいから、幼い頃、他のどの動物園にもいなかったキリンを子どもらに見せようと、母は大阪府を縦断したに違いない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BF%E3%81%95%E3%81%8D%E5%85%AC%E5%9C%92
昨日は寒かったし風も強かったからか、園内はガラガラ。 その分、動物達もノンビリと。観光灯台に登るが、強風にあおられ白波の立つ大阪湾を眺め、そそくさと降りる。
確かに、写真の中にいたキリンや、写真の中で乗っていたリフトがある。でも、何も記憶からは引き出せなかった。
新しい記憶と共に、ほっこりした気分で、帰りは羽曳野の「太子温泉」へ。(ここはおすすめです。ぜひ)
入場者が少なかったので、少し心配したのだけれど、
みさき公園はいろいろ頑張っていて、メディアにもよく
取り上げられているのだそうです。支配人さんのブログが
あって、けっこう面白いです。
http://mskpark.cocolog-nifty.com/diary/ PR