
いらっしゃいませ、
容態の悪かった叔父が、3月の末に逝去した。桜の花が開き始めた頃。
春になるたび、あと何回桜の花を見ることができるのかな、って思う。花火の時も、そうかな。
そして、新しい生命が生まれた知らせが届く。
そんな輪の中に私たちはいる。草花や木々と一緒に。
大川の桜は7分咲きほど。夜の川原をそぞろ歩く。
夏の桜の緑、秋の桜の紅と黄金色のグラデーションも好きだ。葉が落ちた冬の木々を見つけたとき、「春にもう一度ここに来たいな」という思いが湧く。
人生のいろいろな場所や瞬間を、好きになれたら、楽しめたらいいなあ、って思う。