
いらっしゃいませ、
先週のトピックは、振替休日を利用しての南紀ぶらり旅。「周参見」(すさみ)駅に降り立つと、イセエビとウツボがお出迎え。かなり、グロい。
紀伊水道をパノラマで堪能しながらのトロトロお風呂、ゴージャスなローズ風呂。お料理は品のよい量で、おひとり1万円でお釣りが出る料金設定。あとはもうちょっとJRがお安ければ…で、オーシャンアローが揺れなければ…
さて、2007年も3分の1が過ぎようとしている。なんだかんだやっぱりあっという間。で、ふと10年前、「1997年」について考える。1997年は、私がインターネットを始めた年なのだ。ちなみに、まだ携帯電話は持っていなかった。翌年ぐらいにモバイルPCでデータ通信をするためにピッチを始めた。
その頃のインターネットって、かなり役立たずだった。特に日本のサイトの充実度はかなり低く、「ネットでホテルや飛行機が予約できたら使えるんだけどなー。」って思ってた。要は情報の一方的な発信がほとんどだったのだ。
その代わり、悪質なユーザーも少なく、かなりのんびりとしていたように思う。私はもっぱら友人達とインターネットメールやチャットをするぐらいで、自らサイトを最初に作成して公開したのが2000年、有志でやっていた語学サークルのメンバーのためのページだった。
その頃はまた、現在のような膨張を想像していなかったかな。ただ、インターネットの不毛時代、牧歌的時代、を経てきて思うのは、ネット世界と自己との距離感を、じっくりゆっくり体感しながら10年という歳月を過ごしてきたので、ここ2・3年の混乱期にこの世界を訪れた人たちよりは、不快なことに巻き込まれることが少ないかもしれない、ってこと。
ネット上のいやごとは、ニフティ通信時代からあったことで、技術は進歩しても、やはり人間の心持というものは一向に変らないものだ。巨大なSNSの時代になっても、なかでやっていることは同じ様なことだ。
いきなり飛び込むのは考え物。一方的な情報発信の時代から来たもののおせっかいかもしれないけれど、まずはROMから始めて、いったいここで何が行われているのか、冷静に傍観する時期を持った方がいいように思う。
10年のネットサーフィンで私が得たもの。それは果てしなく大きく価値のあるものだった。失ったものはほとんどなかったように思う。あったとしたら、失ったのではなく、自ら捨てたものなのだろう。
1997年当時の受信トレイをふと覗いた、ひねもすのたりな春の日。
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