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Hōkele Malama Columns

親ページが「Residencial Azul」から「Hōkele Malama」に変わったので、このBlogのタイトルも変わりました。渾身の(とまではいかない)Columnページです。

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DIVA

いらっしゃいませ、


現代の「DIVA」は誰か?っていう話題になって、その人は非常に意外な、かつ納得の人物を挙げた。


シェール


しばらく、シェールの余韻に浸っていただいた後は、さて「DIVA」という言葉は私にとっては、あのジャン・ジャック・べネックスの名画「DIVA」である。映画の中のDIVAは語源どおり、オペラのプリマドンナだった。カタラーニの「ワリー」に脳天を突き破られる。最初の海外旅行先のパリで、この映画のサントラ盤を買った。かなり聞き込んだから、円盤のミゾも深くえぐられているだろう。そしてその映像、パリの朝、灯台のある風景、怪しげな光を放つブローニュの森に心地よく侵されていく。


映画館に2度通って、ビデオでも持っていて、以前はしょっちゅう観ていたけれど、そういえばここ15年ほどはご無沙汰かもしれない。どうなんだろう、今観たら。


おそらく音のほうは、シンシア・ホーキンス(劇中のオペラ歌手)の歌は変ることなく私を捉えるだろうと確信している。映像は時代をまたぐと、いつか色あせたり、痛みが加わったりするけれど、普遍的な歌の力はまた別のものだろう。


現代の「DIVA」と呼ばれる人たちの歌はどうなんだろうね。ナカモリやハマサキに使われるようになった時点で、DIVAという言葉の本来の意味はとうに失われてはいるけれど。


さて、シェールは?この人は私の子供の頃から第一線にいるからなぁ。もう、普遍って言っちゃってもいいかもしれない。この人、死なないかもしれない・・・
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CDデビュー

04-03-08_23-02.jpgいらっしゃいませ、


なにごともなく、つつがなく、普通に過ぎてゆく日々ですが、そこそこトピックもあります。


CDデビューしました。CDはタワレコとかにも置いてあるそうです。


デビューしたのは、愛器Martin D-28でおます。愛器とは言えど、長いこと不遇な目にあわせておった、愛憎入り交じり合う感情の対象ではありましたが。


音楽を生業にしている人々と出会うようになり、「Martinもってるよ」って言ったときのリアクションの大きさに驚き、「じ、じゃあぁ、実家からもってくるし。」


その後、何人かのギタープレイヤーのライブにも登場したりして、言い換えればちゃんと弾ける人々の手に渡り、今回のデビューに至ったわけでした。


弾いていただいた人のブログはこちらから探してください。いっぱいあります。
デビューしたのはこの方々です。


さて、愛器Martin君で私も伴奏の練習。もっと柔らかい弦を張ってもらうことになっている。昔と違って、今は本当に弦の種類が豊富だなあ。(大昔は、ハード・ミディアム・ライト・コンパウンドぐらいしかなかったような...)

東京グルメ砂漠と、歌力と、持込禁止条例と

07-05-22_12-52.jpgいらっしゃいませ、


約19時間滞在の、東京1泊2日。四ツ谷の「マヌエル・カザ・ド・ファド」でラストステージを見て、翌日は恵比寿で、東京写真博物館と手塚愛子さんのグループ展をはしごして、よくテレビで紹介されていて有名なとんかつ屋さんでお昼を食べる。「ああ、テレビで『まいう』を連発するタレントは結局ロケ弁のせいで味覚障害になっているんだなあ」を実感する(まあそれ以前にあれは『セリフ』なんですけどね。)。豚肉をミルフィーユ状態にして揚げるので、食感は柔らかいし、丁寧に作ってある意図は伝わるのだけれど、それ以上のものではない。1450円の価値はもちろん、ない。


ここでお昼を、って思っていたハワイアン料理のお店は見つけられなかった…コナビール…


また「マヌエル」に戻って、まったりした時間を過ごす。コンサート談義になって、先週久しぶりに足を運んだライブのことを思い出した。


EDDI READER。クラブクアトロにて。ちょうどいい大きさのハコに、ちょうどいい観客数。EDDIの豊かな声と、バックの繊細な楽器の音がきちんと聴こえた。そんな場所のおかげもあって、彼女の歌力の素晴らしさを堪能できた。「歌が上手い」という表現が果たして適当なのかどうかはわからないけれど、そこに純粋な感動を覚えたライブはもしかしたら初めてかもしれない。音質・声量・技巧・正確性・リズム・表現、すべてが「Perfect」であり、そしてその完璧さに嫌味がない。個人的には、スコティッシュナンバーの方が、ポップなヒット曲よりよかった。彼女のルーツが自然に歌に溶け込み、それを強く感じられるからなのだろう。ステージングも、彼女とバックのメンバーの人となりや関係が感じられる。曲の合間にお互いをいじり合ったり、ふざけたり、もちろん演奏中にも遊びがあったり。陳腐な言い方だけど、大人の仕事だなあ、って思った。こういうステージングができる歌手ってなかなかいない。日本だったら、そうだなあ、Voceなんかそうかなあ。


帰りに、「PEACE」とでかでかプリントされたTシャツを買う。ちょっと恥ずかしいけどバックには「PEACE TIME EDDE READER」ってなってるし…


さて、東京。「マヌエル」を出て一人帰路へ。東京駅で福島県の地ビールを頂く。一週間ぶりのアルコール。新幹線の中でよおく眠れました。


新幹線の中でお好み焼き食うな、アホ!
新幹線のなかでマクドとポテト食べるんじゃねえよ、バカ!

あったかい音

いらっしゃいませ、


ボーっとテレビを観ていたら、キリンラガーのCMにぶち当たって目が覚める。YMOがRydeenを演ってる。


原始人になったり、沖縄のおばあみたいになったり、する。相変わらず、何着ても似合う細野さん。


懐かしいなあ。っていっても、私は1979からのファンじゃない。幸宏さんのソロのファンだった。で、83年だったか、大阪城ホールの「散開ライブ」に行ったっけなあ。それが最初で最後のYMOだった。


YMOの音を冷たい音だと思ったことは一度もなかった、あの頃から。で、今ちょっと優しいアレンジのRydeenを聴くと、違う意味で、あったかい気持ちになる。未だに、電子音は冷たく、アコースティックは暖かいなんて思っている人はいないだろうけど。


「YouTube」で、このCMを探して観ていて、そのうちYMOの色んな映像を探しているうちに、見つけた。


「トリオ・ザ・テクノ」


貴重な映像。これ、わたしRTで観たぞ。もしかしたら、YMOのファンになったのは、このときからだったかもしれない。あんまり覚えてないけど。

ヴェニスといえば

06-12-23_20-25.jpgいらっしゃいませ、


ゴンドラの上で踊り狂う「マドンナ」である。かの伝説のPV「Like a Virgin」。何が伝説かというと、いや、もうマドンナ自体が生ける伝説であるけれど、あのファッションである。


年末あたりから、Wowowでマドンナのライブやドキュメンタリーフィルムや、おまけのPVをやっている。やっと、すべてのプログラムを制覇する。


マドンナももう50近い。そして2児のママ。太りやすい体質らしいのだが、絞りに絞って見事な肉体とライブパフォーマンスを披露する。もちろん歌以外は、なんだけど、あれだけ動くのだから、まあ一部口パクでもいいか、って納得しながら観てしまう。楽曲、詞、ステージ構成、ダンス、メッセージ、すべてが統合されたものが「マドンナ」なのだから。


時おり映る観客を見ていると、年齢層が幅広い。ローティーンからおっちゃん・おばちゃんまで。彼女のキャリアの長さを物語る。我が家も、ダンナは90年代後半あたりからのマドンナしかしらない。私はブレイク前(!)のマドンナを知っている。


プレデビューした頃のマドンナをピックアップした記事が載っている雑誌を今でも保管している。ブレイクしたときに、「ああ、この人や」と思って取っておいた。その後の彼女はご存知の通りなのだけれど、で、あのファッションである。


ダンナは「Like a Virgin」のPVでのマドンナのいでたちを「え゛ー」って視線で観ている。で、「わたし、昔あのかっこ真似しててん」っていうと、「え゛ー」って今度は口に出す。


安物の長めのネックレス・ブレスレットを何種類か首や手首にジャラジャラつけて、インナーはフェミニンに、アウターはワイルド目に、スパッツは派手目に、髪の毛はかき上げられるぐらいの長さでソバージュ。ルージュは濃い紅。


そうそう、ジャケットはもちろん肩パット入り。


なつかしいなー。マドンナが黒や白のレースを上手くつかっていて、わたしもレース生地を買ってきて、スカートやキャミなんかを作ったものだ。そうそう、白い長めのレースの手袋も持っていたなあ。どちらかというと、彼女のフェミニンな部分が好きだったのかもしれない。


で、時は流れ、彼女は「Hang Up」や「Jamp」を唄い踊りまくる、かっこいいオバさんだ。年をとったからといってロングドレスを着て妙なバラードを歌うようなことはしない。色物扱いもさせない。己を内からも外からも知り尽くしているからできることだ。いまだ進化を続ける。「アンチエイジング」という薄っぺらなキーワードがふわふわと宙を舞い、消えていく。


で、ドキュメンタリーフィルムで最後に演じられた「Holiday」は、ほとんど往年の振り付け通りで、ついつい、クネクネと一緒に踊ってしまったり。

淡々

やっと詞ができて、曲がついて、なんと歌も入れてもらうことに。自分で唄ってみたら、やっぱりアレでナニだったので、見るからに淡々とした雰囲気(本当はそうでもないのだけれど)の女性にお願いした。

そしたら、「この歌はさらっと唄わないと重たくなるから難しい。」という意味のコメントがあったらしい。ああ、よかった。感覚が同じの人だった。切ない詩、哀歓のある曲を、情感どっぷりにつかりきって唄われると、確かにうっとうしい。

でも、私が思う以上に、その詞は思い入れの強さが感じられるそうで...確かに具体的な人称や動作を入れてはいるけれど、メロの切り替え部分には違う風景を入れてみたり、普遍を感じられるように工夫をしたつもりだった。んー、やっぱり、第三者からの客観的な視線は大事にしないと。もちろん、その前に自分の作ったものを、客観的に見るクセをつけておかないと、と実感。

で、もちろん、思い出づくり。

22 November 2006
junco

 

B面に恋をしたか

いらっしゃいませ。

「スタート」ボタンを押せば、ターンテーブルが回りだす。アームは自動的に1曲目にセットされる。昔持っていたやつは、手でアームを乗せていた。

布団にもぐりこみ、低音の落ち着いた波を感じながら、しているうちに曲がとまる。「ん?」

そう、「A面」が終わった。円盤をひっくり返さなければならない。これは今も同じ。めんどくさくなって、結局「B面」は聴かずに就寝。

堕落だ。

そういえば、まだCDが出ていなかった頃も、このめんどくささを人々は感じていたようで、縦置きの製品が一度出たことがあった。縦置きであれば、アームを両面に移動できる。確かパイオニアだったような...あれは売れたのだろうか。

「そうか、飛ばされへんのか?」

3曲目を聴きたいと思ったら、3曲目が始まるミゾの部分にアームを合わせる。昔は、ピタっと置けたものだった。

退化だ。

CDプレーヤーなら、シャッフルできるし、A面とB面の境目はない。大滝詠一の名曲「 A面に恋をして」の意味がわからない世代、ハンバーグを焼いているお母さんに、「ねえ、B面も焼いて」とお願いする子どもの微笑ましい逸話も理解不能な世代、が生まれている。

シングルであれば、今はc/w。Coupling with、の略。「I am」を平気で「Me is」という女子高生も、c/wの意味を知っている。

そういえば、Beatlesの「Yesterday」はもともと、「Act Naturally」という曲のB面だった。今は、c\w側の曲が逆に売れてしまうことってあるのかしら。 「あれ?こっちの方がいいやん。」と、盤をB面にしたまま毎日アームをスタートさせることのできた時代ならではのことだったのかしら。アルバムを出すときは、売れ筋の曲をA面、B面の1曲目に置く、なんて戦略もそういえば聴いたことがあるなあ。

November  6, 2006
junco

Dancing to the music!

いらっしゃいませ。

実家から「円盤」をピックアップして持ってきた。何度か分割しなければ持っていける量ではないし、受け入れ側のスペースをどうするか、まだ決まったわけではない。

で、とにかく回してみる。やっぱりCDとは違う。どこが違うって言われても違うの。ジャニス・ジョプリンの「Mercedes Benz」に身悶える。

ジャニスの他に、ストーンズの「Let It Bleed」「Beggars Banquet」「Some Girls」 、Elton Johnの名盤「Tambleweed Connection」、Hollysなんかも持って来た。毎晩少しずつ聴こう。秋の夜長を楽しもう。

80年代は本当にたくさんの「円盤」を買った。まだHMVもVirginもタワレコもなくて(多分)、買いに行くといえば三宮の「Mr.Jacket」だった。輸入レコード店といえばあそこだったなあ。

時代がCDに向かって急転して、CDプレイヤーを買いそびれていくうちに、新譜なんかへの興味もなくなり、FMも聴かなくなり、ひたすら買いためていた「円盤」を回し続けていた。90年代以降の全米ベスト10の記憶がごっそりとないのはそのため。

気が付いたらライブにも行かなくなっていた。1990年と98年のストーンズのライブの他は、あんなに行っていたロック系外タレのコンサートに行くことはなくなった。

ロックコンサートの形骸化された様式みたいなものに飽きたっていうのも理由のひとつだったかもしれない。オープニングで総立ちになって、頭上で手拍子を打ち続け(バラードで前打ちする連中も後を立たず)、ステージ上のやつらが何かを言えば「イエーィ」と唯おうむ返す。アンコールは2度。3度目はなし、そそくさと出口に急ぐ。

もうライブで踊るなんてないだろうなあ、って思っていたら...

2000年のあるライブで私はオープニングからラストまで、ひたすら踊り続けた。手拍子も4倍速でたたきながら。

「ジプシー・キングス」。

ベタなきっかけではあるけれど、ロック以外のワールドミュージックなども聴き始めたのはこのあとだったように思う。

それでも「円盤」コレクションの中には、ロック以外のジャンルも数枚含まれている。毎日少しずつ踊ろう、秋の夜長を楽しもう。

October 29, 2006
junco

プロフィール

HN:
DonaT
HP:
性別:
女性
自己紹介:
被写体に恋をしたらシャッターを押し、フワフワしてきたら文章を書き、もわもわしてきたら花に水をやっています。
写真のこと、旅のこと、本のこと、言葉のこと、音のこと、などを描いて撮ってます。

ついったー

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