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Hōkele Malama Columns

親ページが「Residencial Azul」から「Hōkele Malama」に変わったので、このBlogのタイトルも変わりました。渾身の(とまではいかない)Columnページです。

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0.1分咲き

07-03-18_11-26.jpgいらっしゃいませ、


大川の桜は0.1分咲きだけど、帽子の花は満開。先週末のGogcodさんの手作り帽子販売会にて。http://gogcod.exblog.jp/


春の帽子を2つゲット。これをかぶってお花見に出かけたい。


週半ばの休日は、再び徳島へ。阿南サウダーデの練習風景を見守る。ときどきギターも弾いてみたり。ジャス・フェスを終えて、少しファドから離れて、再び唄い始めたMT氏とKimiさんは、肩の力が抜けて、いい感じのリズム感をまとっていた。なんでもそうだけど、必死にやっているときって、なかなか思う通りに行かなくてっていうのはある。多分思い込みとか気負いなんかが邪魔をして、その分迷いもいっぱいあって、なのかなって思う。少し間を空けて、距離を置いて、やったときに急にぐいって伸びる時があるのかもしれない。


夕暮れの河口から眉山を眺める。少しずつ損なわれていく風景。


今週末は、まず土曜日が仕事。この仕事は神経系統にくる。そんな心具合を回復すべく、日曜日の朝は春野菜の買出しに。たらの芽、こごみ、たけのこ、水茄子などを買って、久々に天神橋筋を5丁目まで往復する。以前住んでいたのは3丁目だったから、5丁目・6丁目間の往復はそんなに苦にならなかったのだけれど、さすがに一丁目あたりまで戻るわけだから、かなりキツイ。でも、ちょうど「わごん市」などをやっていて、相変わらずの活気に懐かしさがじわっとこみ上げる。近いんだけどね、少し遠くなった感じの商店街。もっと出歩かないと…


さて、春のお客様たちを迎えるべく、料理にとりかかる。ニース風サラダに春野菜の天ぷら。天ぷらがいまいちからっと揚がらなかったなぁ。でも素材のよさで、みんないっぱい食べてくれて、いっぱい飲んで、おしゃべりして…それも、春。


ずーっと自然に、普通にニコニコ笑って過ごせる人たちとの一週間でした。
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遠い森

07-03-17_14-36.jpgいらっしゃいませ、


本当は「青春18きっぷ」で、愛知県岡崎市を目指してゆっくりでかけるはずが、入院中の叔父の容態がよくない、と急遽ひとり病院へ。病院で短く、深い時間を過ごした後、京都から名古屋まで新幹線で追いかける。所要時間は30分ほど。そうか、名古屋へ行くときは大阪から出ていたからな。落ち着きのない旅。


名古屋駅で、少し迷いながら豊橋行きの新快速の座席におさまる。今までも仕事やプライベートで名古屋駅からJR在来線に乗り換えたことはあるのだが、ほとんど記憶がない。「武豊線」に突っ込みを入れたことがあったっけ・・・まあ関西人なら必ずやるんだろうなぁ、って確かそのときも思ったっけ…


07-03-17_14-35.jpg岡崎の駅で「青春18きっぷ組」と合流。向かうは、「岡崎市美術博物館」。「「森」としての絵画 - 絵の中で考える」が開催中。「インターネットラジオ-掘りごたつ会議」でハンサムトークを繰り広げてくれた、手塚愛子さんが出品している。奈良美智さんや、昨年、法然院で手塚さんと同時に出展していたパラモデルさんも。


手塚さんのご縁で、去年は新潟の「妻有トリエンナーレ」にも行った。日本の現代美術、インスタレーションという未知だった分野に、結果的に自然な形で触れ合うことになった縁を、純粋に悦びたい。


この、岡崎市美術博物館っていうのは、山の上にあって、ほかにホールやスタジアムやハイキングコースやスポーツ施設がある。この日は土曜日だったけれど、折からの強風と寒さもあってか、人影はまばら。なんだか、先週の「みさき公園」を思い起こさせる。「雨男・雨女」ではなく、「寒風男・寒風女」か、わたしら…


ただ、人の少ない美術館や博物館はわりと好きだ。自由に楽しめるところがある。気に入った場所に何度も戻ってもいいし、「フン」と通り過ぎてもいいし、じぃっとしていてもいいし、茶の間でテレビに向かってやるようにクサしてもいい。


このあと、名古屋に移動していろいろ。いろいろと。立ち寄った「SambaTown」で、VocêのCDを見っけ。


帰りは近鉄の「ゆりかごシート」。2時間ぐらいで大阪に着いた。昔はもっとかかったような気がする。それも、遠い遠い森の奥の思い出。

記録の中のキリン

記憶の中のキリンではなく。

初めてホンモノのキリンを見たのは、「みさき公園」。 と、思っている。なぜならその記憶はないから。
あるのは、何枚かの写真だけ。キリンをバックに幼い私が写っている。 写真横に、母の手書きで「みさき公園」とある。 私の記憶は、その写真に基づいている。 



記憶にないものを記録によって、再度記憶にする、それも写真のなせる技のひとつ。
ビデオはどうか? 個人的な感覚なのだけれど、人間の記憶って、静止画のような気がしてしょうがない。よく「記憶の断片」 っていうし。その静止画を何枚かつないで、やっと自分や自分以外のものの動きを思い出す。

 

その断片が1枚しかないものもある。幼い時の思い出は非常に写真的だ。 



だから、それがその場の記憶からの画像であるのか、 出来上がった写真をその数年後に見た記憶からの画像であるのかは区別がつかない。 



さて、キリン。
昨日、再び「みさき公園」へ。なんでも「キリンのみさき」 だったらしいから、幼い頃、他のどの動物園にもいなかったキリンを子どもらに見せようと、母は大阪府を縦断したに違いない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BF%E3%81%95%E3%81%8D%E5%85%AC%E5%9C%92

昨日は寒かったし風も強かったからか、園内はガラガラ。 その分、動物達もノンビリと。観光灯台に登るが、強風にあおられ白波の立つ大阪湾を眺め、そそくさと降りる。 


確かに、写真の中にいたキリンや、写真の中で乗っていたリフトがある。でも、何も記憶からは引き出せなかった。
 
新しい記憶と共に、ほっこりした気分で、帰りは羽曳野の「太子温泉」へ。(ここはおすすめです。ぜひ) 



入場者が少なかったので、少し心配したのだけれど、
みさき公園はいろいろ頑張っていて、メディアにもよく
取り上げられているのだそうです。支配人さんのブログが
あって、けっこう面白いです。
http://mskpark.cocolog-nifty.com/diary/

A・A"・Bとかサビとか

いらっしゃいませ、


詞を書く。去年やっとひとつ絞り出たのに曲がついて、唄う人も決まった。そこからまだ動いていないので、さらに詞を書き始めるのだけれど、なかなかできない。サビだけできる、というのがほとんど。


つくりかけの詞をダンナに見せたら、

「Aメロが短すぎる。A"がほしい」
「これはサビ?Bメロ」

とか訊かれたので、ノートにAメロ枠、A"メロ枠、サビ枠を作ってみる。そうしたら、その後は割りとすらすらとひとつ完成した。


昨夜は時間待ちをしながら、パークサイドのカフェで2つ仕上げる。これで3曲。

・わりと長く旅をする唄
・ハワイのコーヒーに関する唄
・なかなか切ない唄

タイトルがない。んー、昔はタイトルを先に考えて、それに合わせて詞を書いていたことがあったけど、それを今すると、70年代・80年代テイストが出そうで怖いのでやめてる。


翻訳のスクールに通っていたときも、タイトルを訳すセンスというのが問われるかなあ~(それよか、訳のセンスだろ!)、って、けっこうタイトルの訳には気を使った。「The Grammer of Love」っていう短編を、New Yorkerから発掘して課題として提出したんだけれど、これを直訳すると「愛の文法」。おいおい。


話は、夜間学校で英文法を教える若い教師の話で、教える相手は低所得者層、子どもの頃からろくに教育を受けられなかった人、移民etc。ある女性の生徒が赤ん坊を連れているのだが、彼はその女性と赤ん坊が気になってしかたがない。教師(ポーランド系白人)として、生徒達のいる世界に足を踏み込めない葛藤、アパートの隣に住んでいる男(ゲイ)の存在、がからんでなかなかいい感じの短編で、先生には「選択眼がいい」と誉められたことがある(翻訳自体は、致命的な誤訳があって、結果的には失敗作だった。)。


けど、なんなんやこのタイトル!と作者を罵る。けっきょく、小説のあらすじを踏まえた感じのタイトルに変えてしまったのだけれど、いまひとつだった。先生は「愛の文法」でいい、って言ってたけど、どうだったんだろうなぁ...って今でも思う。


もとい、詞のタイトル。
あ、それから曲。で、誰が歌うの?行き先がない分、なんか楽しい。


で、思い出作り。

あったかい音

いらっしゃいませ、


ボーっとテレビを観ていたら、キリンラガーのCMにぶち当たって目が覚める。YMOがRydeenを演ってる。


原始人になったり、沖縄のおばあみたいになったり、する。相変わらず、何着ても似合う細野さん。


懐かしいなあ。っていっても、私は1979からのファンじゃない。幸宏さんのソロのファンだった。で、83年だったか、大阪城ホールの「散開ライブ」に行ったっけなあ。それが最初で最後のYMOだった。


YMOの音を冷たい音だと思ったことは一度もなかった、あの頃から。で、今ちょっと優しいアレンジのRydeenを聴くと、違う意味で、あったかい気持ちになる。未だに、電子音は冷たく、アコースティックは暖かいなんて思っている人はいないだろうけど。


「YouTube」で、このCMを探して観ていて、そのうちYMOの色んな映像を探しているうちに、見つけた。


「トリオ・ザ・テクノ」


貴重な映像。これ、わたしRTで観たぞ。もしかしたら、YMOのファンになったのは、このときからだったかもしれない。あんまり覚えてないけど。

何に駆られているのか

いらっしゃいませ、


夢の中でジョギングしてる。やっぱり夢の中でも膝が痛く、早く走れない。よくわからないけど、海に向かっているみたいで、ときどき、打ち上げられた白いアザラシの死体をよけながら走る。仕事先の人も出てくる。


なんかすっきりせんなぁ。


ちょっと前から、「走りたいなあ」っていうのは思っていたから、そんな夢見たのかもしれない。それにしても、白アザラシの死体って(それも玄関マット状態)。


先日、ハワイで休暇を過ごした人と、久々の「房」で飲む。見知らぬ土地の話を、説明ベタ(私もそうだけど)の人から聞くのはしんどいときもあるけど、風景やシステムをある程度知っている街の話を、ご近所感覚で聞いてる、ってのもええなあ、などと、ついつい飲みすぎちゃう。


ハワイでジョギングしたことがある。いずれもワイキキで。街中で?って思われるけど、歩道は広いし、広い公園もあるし、海を見ながらのジョギングはなかなかの解放感がある。疲れたら、ちょっと浜辺で休憩もできる。ネイバーアイランドに行くと、未開発すぎてそういった場所がない。結局歩道のない大きな道路を走らなくてはならないから、逆に危険なのだ。


カピオラニ公園をダイアモンドヘッドを前方に走る。サン・スーシビーチのホテル群を抜け、住宅地が立ち並ぶ海沿いの遊歩道に出る。


海にかかる虹を見る。とてもこじんまりしていて、本当に、海にゆったり浸かっているような、キュートな虹。
よく走ったご褒美。


海外で走るのは、本当にここだけだなあ。ヨーロッパはまだ走ったことがない。
リスボンなんて、絶対走りたくない。


そういえばこの間、雨の中を東京マラソンっていうのをやっていて、やっぱり小雨の中でスタートした、何年も前の大阪シティ・ハーフマラソンを思い出す。ハーフであんなにうんざりしたんで、その倍を走るなんて想像もつかへん。いくらホノルルが好きでも、ホノルルマラソンもいややなあ。ハワイに行って辛い思いはしたくない。


さて、走らなきゃ。ある程度走ったあとに感じる「すこしいい感じ」をもう一度体感したい。あ、ランナーズ・ハイじゃあない。そこまで走ったら、「白いアザラシ」をきっと見るんだろうなぁ。

暖冬シネマ

いらっしゃいませ、

アカデミー賞がもうすぐ、らしい。BSなんかでは、過去のアカデミー賞作品を特集していたりする。


「フェーム」を観る。1980年だと。観たぞ、これ、劇場で。主題曲がヒットして、音楽、ダンス、芝居にかける若者達の青春群像劇!って感じの触れ込みだったのだけれど、内容はかなりシニカルで、地味で、卑屈で、突き放した感じの、言ってしまえば割と退屈な映画だった。熱く燃えて感動したい!っていう人にはあまりお薦めではない。誰ひとり、自己の問題を解決できないまま、不完全な人間のまま、いきなり卒業公演で、「私はいつかスターになる!」という、元気のいい、それ故に虚しさのつきまとうラストソングへ突き進む。おそらく、その中のほとんどの若者が、その他大勢に埋もれていくだろう、という確信が、その割と薄っぺらい楽曲に練りこまれている。今見直すとなかなかよく出来ていたんだな、やっぱり、って思った。退屈なのは同じだけれど。


で、主役の一人(♂)が、約20年の時を経て、「ER」の外科部長となっている。月日は彼の頭髪を引き剥がしてはいたが...その他の出演者で、その後「フェーム」を得た俳優はいない。あのアイリーン・キャラでさえも、10年以上前の、日本のテレビの「あの人は今」番組で、ふくよかになった体と、衰えた声量でその後大ヒットした「フラッシュダンス」の主題曲を歌わされていたっけ。


「シカゴ」も観る。これって、ブロードウェイのミュージカルなんだよね。映画は、非常に舞台的に展開する。映画として撮ったことのアイデンティティみたいなのはあるのか?舞台を観てないからなんともいえないけど、すでに完成された優良な作品を映画にしたんだから、よっぽどのことがない限りある程度の出来になるに決まってる。なんか、アカデミー賞って、ずるい感じがする。


で、今日は「アマデウス」らしい。これも観た、劇場で。これはねえ、きついなあ、ラストなんか特に。観るのはやめとこう。


Amazonで買って、まだ観てない「候孝賢90年代傑作選」から1つ観ようかな。実は「80年代」と間違えて
買ってしまったのだ...うう。


暖かい冬の夜、ベランダは春の花で賑わう。

ヴェニスといえば

06-12-23_20-25.jpgいらっしゃいませ、


ゴンドラの上で踊り狂う「マドンナ」である。かの伝説のPV「Like a Virgin」。何が伝説かというと、いや、もうマドンナ自体が生ける伝説であるけれど、あのファッションである。


年末あたりから、Wowowでマドンナのライブやドキュメンタリーフィルムや、おまけのPVをやっている。やっと、すべてのプログラムを制覇する。


マドンナももう50近い。そして2児のママ。太りやすい体質らしいのだが、絞りに絞って見事な肉体とライブパフォーマンスを披露する。もちろん歌以外は、なんだけど、あれだけ動くのだから、まあ一部口パクでもいいか、って納得しながら観てしまう。楽曲、詞、ステージ構成、ダンス、メッセージ、すべてが統合されたものが「マドンナ」なのだから。


時おり映る観客を見ていると、年齢層が幅広い。ローティーンからおっちゃん・おばちゃんまで。彼女のキャリアの長さを物語る。我が家も、ダンナは90年代後半あたりからのマドンナしかしらない。私はブレイク前(!)のマドンナを知っている。


プレデビューした頃のマドンナをピックアップした記事が載っている雑誌を今でも保管している。ブレイクしたときに、「ああ、この人や」と思って取っておいた。その後の彼女はご存知の通りなのだけれど、で、あのファッションである。


ダンナは「Like a Virgin」のPVでのマドンナのいでたちを「え゛ー」って視線で観ている。で、「わたし、昔あのかっこ真似しててん」っていうと、「え゛ー」って今度は口に出す。


安物の長めのネックレス・ブレスレットを何種類か首や手首にジャラジャラつけて、インナーはフェミニンに、アウターはワイルド目に、スパッツは派手目に、髪の毛はかき上げられるぐらいの長さでソバージュ。ルージュは濃い紅。


そうそう、ジャケットはもちろん肩パット入り。


なつかしいなー。マドンナが黒や白のレースを上手くつかっていて、わたしもレース生地を買ってきて、スカートやキャミなんかを作ったものだ。そうそう、白い長めのレースの手袋も持っていたなあ。どちらかというと、彼女のフェミニンな部分が好きだったのかもしれない。


で、時は流れ、彼女は「Hang Up」や「Jamp」を唄い踊りまくる、かっこいいオバさんだ。年をとったからといってロングドレスを着て妙なバラードを歌うようなことはしない。色物扱いもさせない。己を内からも外からも知り尽くしているからできることだ。いまだ進化を続ける。「アンチエイジング」という薄っぺらなキーワードがふわふわと宙を舞い、消えていく。


で、ドキュメンタリーフィルムで最後に演じられた「Holiday」は、ほとんど往年の振り付け通りで、ついつい、クネクネと一緒に踊ってしまったり。

春のちらし

(※「ハルノチラシ」と書いてはならない。)

まだ3月3日ではないけれど、ちらしずしを作ってみた。

「作ってみた」、というところでお分かりかと思うけれど、今まで作ったことがなかった。

今まで作ったことのない料理を思い浮かべると、たいがい母の得意料理である。聖域を侵してはいけない、という本能がごくごく自然に働くのだ。で、母が作った方が美味しいに決まっている、という勘がごくごく自然に働くのだ。

一人暮らしをしていたときは、やはりあまり多く作れない、というのがあって、やたら和え物ばかり作っていたような気がする。

二人暮しになって、お料理の機会がガタッと減ったものの、その機会を捕らえて、母の得意料理のフィールドに、こっそり足を踏み出したわけです。

参考にするのはもちろん「料理本」なんだけれど、最近はすぐにレシピが見つかるネット検索が多い。さらにそこに新たなる「DS Light」ソフトの「しゃべるお料理ナビ」が加わる。

この「しゃべるお料理ナビ」なのだけれど、いかにもデジタルデータっちゅう感じの声でナビゲートする。おまけに、並行している作業(料理というのは、必ず作業が並行する)に弱い。本のページや、Webのページは視線を左右上下するだけで、パラレルな指示を受けることが出来るが、DSは「戻る」必要がある。その際、画面ごとに敵はしゃべろうとするものだから、かなりうっとうしい。何度か使ってみたが、最初に全部流して概要をつかみ、知りたいところまで再度めくっていく、っていうやり方になるかなぁ。

こういったデジタルなツール、アナログな料理本は、それを使って何種類か作ってみると、「付き合い方」というのがわかってくる。味付けの分量を、記載どおりにするか、7掛けあたりに設定するか。たいていパブリッシュの発信元は東京である、と考えると、このあたりは関西人にとって非常に重要であるのだ。

ちなみに「しゃべるお料理ナビ」は、私の舌からすると濃いので、だいたい7~8掛け。

さて、料理なのだが、10代・20代の頃はまったく、というか、ほとんどというかしたことがなかった。ある古い友人に、「出来ないんだと思ってた。」と、ある日真顔で言われたことがある。確かにこれは8割がた当たっていたかもしれない。料理をすること自体が、実際あまり好きではなかったのだ。

やらず嫌いがなくなったのは、飲み友達と集まってホームパーティみたいなことをちょこちょこ始めたとか、ダイエットを本格的にやってみた、とか、そういった非常にヤクザなキッカケ。

一人暮らしの年月が長かったにもかかわらず、一度も料理を作ったことのなかった知り合い(♀)が、私と同じ時期ぐらいに結婚した。最近やっと、焼きそばが作れるようになったらしい。がんばれ。

さて、「母のサンクチュアリ」、次は「タケノコの木の芽あえ」。タケノコはアクを取る所からやらねばならない。ハードルは高い。

フォトジェニック・ファド

いらっしゃいませ、

週末は再び徳島へ。「徳島ジャズストリート」に。ジャズ嫌いの私が、なぜジャス・ストリートなぞに?

最近は、ジャズ・ストリートと言っても、他ジャンルの音楽も演奏されているようで、今回は徳島でファドを勉強している人たちの、初ライブの場となった。

去年から、ダンナは月一回、ファドの指導に紀伊水道を渡っていた。私も仕事や写真大学のない土曜日は、付いていっていた。

練習を続けていたのは、ファディスタ二人、MT氏とKimi Kannoさん。そして、伴奏のIT氏。その名も「阿南サウナーデ」。その皆さんの晴れ姿なんだもの。見逃すわけにいかない。

 2月4日(日)、19:00から23:00まで、徳島市繁華街に点在するジャズ・バーなどで入れ替わり立ち代り演奏が行われる。「阿南サウダーデ」も2箇所でライブを行う。おそらく、徳島で本当のファドが演奏され、唄われた最初の夜。観客も、初めて目にするポルトガルギターをまじまじと見つめ、初めて耳にするファドのリズムと旋律をすうーっと受け入れる。

1件目の「コレクター」というバーは、徳島でも伝説的な店。さまざまな恐ろしい逸話を聞かされて、こわごわドアを開ける。ライブのために、部屋のレイアウトはおそらく大幅にいじられてはいただろうけれど、壁際に追いやられた「秘宝」の数々。とにかく、私にとって非常にフォトジェニックなスペース。でも、一度座ってしまうと、満席の店、移動することもできず、とにかくライブ写真の撮影に専念する。

残念だなあー。でも、なんもないときにもう一度入るのは、ちょっと、っていうか、非常にっていうか、怖い。

さて、肝心のライブ。MT氏のファドは、私が今まで聴いた男性ファドの中で一番だった。本格的な発音、言葉を音に乗せるリズム感、張りのある自然な声。巧みに、自身のキャラクターを唄に吹き込む。年末の大阪のライブから、しっかり1曲増やしていた。その「テージョ川のほとり」がよかったなぁ。 もっとレパートリーを増やして!いっぱい聴きたい!

Kanno Kimiさんは、哀感のある独特の節回しを持っている。”Loucura"という、愛の苦しみ・狂気を唄った歌も、ドロドロ感なくあっさり唄える。元々の旋律が哀調を帯びているので、無理して謳いあげることなくても、その節回しで非常に雰囲気よく仕上げていたと思う。

「徳島ジャズ・ストリート」は、なんと年に2回もある。こんな風に、ファドが好きで、唄うことを楽しむ人たちに、ファドを知りたい、聴くことを楽しみたい聴衆に、こんな場がある、というのは素敵なことなのだ。

なんどか、紀伊水道を渡った日々。少しずつ縁が繋がってきて、これからも少しずつ広がっていく予感。私はただ、拍手をしたり写真を撮ったりするだけだけど、「好きなことをする。好きなところに行く。好きな人にあう。」ということを、日々の中でごくごく自然にしている人達の中で、自分の立ち位置を素直に楽しみたいって思う。

プロフィール

HN:
DonaT
HP:
性別:
女性
自己紹介:
被写体に恋をしたらシャッターを押し、フワフワしてきたら文章を書き、もわもわしてきたら花に水をやっています。
写真のこと、旅のこと、本のこと、言葉のこと、音のこと、などを描いて撮ってます。

ついったー

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