いらっしゃいませ、
2日目、まだまだ。
「鏡の家」を見終わって、宿に帰る。長い1日が終わる。いや、実はまだ終わらない。
この日は、「雲海」の本館に泊まって、温泉三昧ざます。
部屋は、男子2・女子3に分かれて泊まる。部屋の扉に、表札のように名前が貼られている。「○○の間」とかいうのがこの宿にはないのだ。ちょっと恥ずかしい。女子部屋の隣の「表札」には、このイベントの主催側である有名な「名前」が貼ってある。
「ひとりで泊ってはるんやろか」
「いや、ゲスト用にずっと押さえてある部屋なんやろ」
結局、お隣の部屋にはその夜は誰も宿泊がなかった模様。そういえば、お風呂の更衣室で、担当のおばさんがお客さんの女性に、「日比野さんはここに泊まる」みたいなj話をしていて、お客さんと一緒に盛り上がっていた。なんとなく微笑ましい。このようなイベントがなかったら、そのおばさんと日比野克彦さんの接点は果たしてあっただろうか、なんてこともちょっと思う。
食事前のお風呂は、日帰り温泉の時間帯でもあったのでイモの子状態だったのだけれど、食事後もう一度ゆったりと温泉につかる。本館は1d人あたりコテージ1棟分に近いお値段なんだけれど、至れり尽くせりしてもらえる感じは得られる。実際、日帰り温泉タイムには、露天風呂の方のお湯の循環が止まっていた。ふむ。
あ、お食事の写真。お腹、やっぱり空いてました。これ1枚。
岩魚美味しかった。塩が私には多めだったけど。新潟牛は柔らかかった。そうめんは、入りきらなかった...
さて、食事→ゆったり温泉→NHKのドキュメンタリー番組(東京湾岸地帯の人間模様をやってた)をぼーっと見たあと、窓の外の星がきれいに見えたので、外に行ってみよう、っていうことになった。考えることは男子組も同じで、宿の外で合流する。このとき、22時台だったように覚えている。
天の川に再会する。キアフナほどではないけれど、マウナケアよりは見えるかもしれない。しばらくして眼が慣れてくると、天の川どころではない「星の雨」。ペルセデス流星群は前日の13日がピークだったのだけれど、この夜も「残り物流れ星」がちょこちょこっと流れる。「お金・・・」って言うが間に合わない。「お金持ちになれますように」なんて言えるぐらい長く糸引く流れ星なんてないのだ。
星座好きのKが、「星座表あったらなぁ」と残念がる。それでも、有名な星座をいくつか教えてもらう。気がつくとみんな道路に仰向けになったりしている。
しばらくして、浴衣のままでたからかお腹が冷えてきたのでトイレに戻ることにして、宿の正面口から入ろうとすると、自動ドアが、
開かない。
押しても引いても、引っ張っても、もちろん開かない。23時を過ぎたからなのか。でも昨日の夜は、23時過ぎに確かに私はここから出た。同じような時間のはず。みんなのところに戻って、「締め出されたみたい」と伝える。みんなで戻っても、開かないものは開かない。ドアを叩いてみる。声を出してみる。何にもおきない。
外国のホテルでは、こういうとき緊急用のインターホンがあったり、通用口があったりした。締め出されたことあるので、知ってる。そんなようなものもない。1階に階段を下りて(フロントは2階なのだ)、出入り口がないかどうか、暗闇の中をうろうろする。ボルタンスキーの教室もどき。これもアートか...結局それらしきものは見つか
らず、Kが携帯電話で宿の電話番号を検索し、電話をかける。宿直のお兄さんが出てくれて、無事ことなきを得る。あ、このお兄さん、さっき私が部屋の中に鍵をおいてきてしまったとき、開けてくれた人だ。チョンボだらけの客だと思われてるだろうなぁ。でも、お国訛りがちょっとキュートな人だった。
よし、この夜はもうこのくらいにしてやって、
第3日目!
6時に起きて、朝風呂に。
この宿に泊まって、初めての「お風呂からの雲海」「お風呂からの棚田」を満喫する。
早起きはやはりよいことがある。昨日締め出されただけのことはある。
今日は、いや今日もいいことがありそうだ。
今日も昼食がいつになるやらわからないので、一部バイキング形式の宿の朝食をお腹いっぱい食べた。
今日のスタートは、松代駅付近のエリア。3年前は、下から見上げただけだった。あの日も暑かったっけ。