忍者ブログ

Hōkele Malama Columns

親ページが「Residencial Azul」から「Hōkele Malama」に変わったので、このBlogのタイトルも変わりました。渾身の(とまではいかない)Columnページです。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

大地に還ってきた~越後妻有アートトリエンナーレ2009 #4

いらっしゃいませ、

第2日目の続きです。

「最後の教室」を見た後は、3年前未踏だった「津南エリア」に足を踏み入れます。
ここの主役は、「自然」。
さすが、日本一の「信濃川」。ダイナミックな姿をさらしてくれます。

河岸段丘(かがんだんきゅう)!

こちらの絵がわかりやすかった(サイト自身は鳥取県だったけど(^_^;))
この地形の規模が、半端じゃない。段丘の崖の上から注ぎ落ちるいくつかの滝が見える。

あまりにダイナミックすぎたのか、「河岸段丘」についてKから講義を受けていたからか、
「カガン・オールスターズ」とか下らない駄洒落を言っていたからか、写真を撮りそこねました。

ちなみに、目的地の「マウンテンパーク津南」は、河岸段丘展望スポットらしい。
ここでの作品は;

#96 森
#94 何処へ行き着くのかわからない、でも何処にいたのかはわかる?

あ、何か作品のコメント、スルーしようとしてるのわかります?
このエリアは、とにかく大自然の中にいるのが楽しくて、作品はワンポイント的にどうしても
なってしまうなあ。#94は、自然に溶け込んで、埋め込まれてしまっているよう。眠れる龍。
IMGP0056.jpg











#100 やまもじプロジェクト
関西人にしたら、「五山送り火」とか「神戸市のイカリマーク」とかがあるんで。。。
でも、あれ、布だったのかぁ...

ハイキング気分も満喫して、次は日本三大渓谷のひとつである「清津峡」周りへ。
#126 Like Swiming
ここも廃校。でも校舎がもうなかった。校庭跡とプール跡。
何にもないと、逆にすっきりするもんだ。
IMGP0073.jpg











プール跡を見たとき、斉藤和義の、「真夜中のプール」っていう歌をちょっと思い出した。

#129 空の粒子
ここは、「清津峡ホテル せとぐち」の隣の廃屋を利用した作品。この辺りの風景、
好きだったなぁ。このホテルも泊まってみたいなぁ。
旅を続けるごとに、作品をひとつひとつたどるごとに、この土地がこころに沁みてくる。
もちろん、3軒の家と1軒の宿しかない集落にじゃあ住めるかって話だけど...
IMGP0066.jpg











Tちゃんが、この日の夕方、長岡に住むTちゃんのお兄ちゃんの家に行くので、十日町に
戻って車を1台返し、とにかく何か食べなきゃ、と、キナーレで「へぎそば」を食べる。
なんと、3年前に食べたへきそばやさんの支店だった。
あ、お腹空いてたんで、また写真はないです。

Tちゃんのお兄さん夫婦と姪っ子ちゃん(1.5歳)がお迎えにきた。なごりおしいけど、
残りの夏休みも楽しんでね、Tちゃん!

キナーレでおみやげを買う。私はすごく普通のものを買ったのだけれど、気がつくと
Kがこんなものを買っていた。
270c51ae.jpeg







大阪に帰ってから、彼はこれをかぶって洗濯物を干している。

残った5人で1台のヴィッツに乗り込む。ギュウギュウかと思ったら、意外に後部座席が広い。
よかった。

#31 再構築
17:30に、野外展示以外のものは閉まるので、急いで「鏡の家」へ。
私たちが着いた後も、同じ思いの人たちの車が続々やってきて、小さな駐車場はいっぱいに。
前回よりも来場者数が多いのかどうかは、私にはわからないけれど、ちゃんと運営が回って
3年後もあることを願うのみ。
IMGP0084.jpg











あぁ、2日目まだ終わらない。まだまだ!









PR

大地に還ってきた~越後妻有アートトリエンナーレ2009 #3

いらっしゃいませ、

第1日目がまだ終わりません。

さて、食材が揃って、何となくみんながささっと動いて(この辺が「大人の機微」)、食卓がこんな感じに。
ce8cc69a.jpeg











お刺身や、出来合いのお惣菜もまあありなんですが、意外な美味しさにちょっとびっくりが、一番手前の「さしみこんにゃく」みたいなやつ、その名も

「エゴ」

くわしくは、こちらを。あ、これお土産に買って帰ればよかったなぁ。

真ん中は、「枝豆」ではなく、「茶豆」。
枝豆はこちら。でも、これは新潟産ではなく、
IMGP0016.jpg











「掘りごたつ農園プランター」産。出発前日の夕方に収穫しました。2人で食べるより、みんなで食べる方が、なんかこの子達も喜んでいるみたいで。。。
IMGP0018.jpg











リオンドールで買った二種類のお酒、「長者盛-百万長者」と「天神囃子」もすすみました。
MちゃんとTちゃんとT家のKは「斉藤和義」で盛り上がる。Mちゃんの「月影」をTちゃんに聴かせてあげたい。Tちゃん怒るかな。。。多分な。

確か、お風呂が23時までとフロントの人が言っていたような。あんまり遅くなるようだったら電話をくれ、とも言っていたような。お風呂がまだだった、TちゃんとKと一緒に本館の温泉に向かう。

露天風呂から見えるのは、棚田と雲海なのだけれど、真夜中なので何にも見えず。ちょうど湯船に使う頃には雨が上がっている。このまま上がるといいな、と願う。
ほぼ貸しきり状態のお風呂を出たのが23時過ぎ。なので、このときの私には何の疑いもなかったのだ。これについては2日目の夜に起こる出来事につながることになるので、しばしお待ちあれ。

コテージで、2階(ロフト?)に女子3人、階下にT家夫婦とMちゃんの布団を敷く。ところがMちゃん、食事をした位置で寝入ってしまって、何をしても言っても動かない。ほっといて、T家は就寝。雨は再び降り続ける。

やっと、1日目終わった(息)。これでも全部書いてないわけで。まあ、しょうがないか。


第2日目
IMGP0002.jpg












さっそく朝ごはんの写真から。昨日のお買い物では翌日の朝ごはんも見据えての品探しだった。みんなでスーパーに買い物に行くと、人それぞれなところがあって面白い。Mちゃんは、商品をかごに入れるとき、だいたい説明が入る。例えば「これうまそうやん」「これ、酒に合うって。」って言いながら商品を一応傍にいる人に見せたりする。Kは、わりと無言ですーっと入れる。なので、食卓に並んだときに「え、こんなん買うとったん?!」っていうツッコミを受けていた。「いつのまに。」

そうそう、書き忘れていたけれど、昨晩は公式ガイドブックやマップを広げての作戦会議が行われた。効率よく作品を回りたい。見たい作品をピックアップし、マップで場所を確認していく。かなりタイトな行程となるから、いつ昼食にありつけるかわからない。「車座おにぎり」に出会える確率も低そうだ。(出会いたかったなぁ)。なので、かなりしっかり朝食を頂いた。

この日は、同じ「雲海」の本館の部屋に泊まることになっているので、大きな荷物をフロントに預け、身軽に車に乗り込む。やっぱり4:2だったけど(笑)。

いよいよ始まるトリエンナーレの夏!相変わらずの曇天だけど、雨は上がった。雨上がりの木々や稲の緑が目にまぶしい。では、ここから作品のご紹介。

#200 静寂あるいは喧騒の中で
空家のプロジェクトが相変わらず多いというか、増えているのか。最近空家を住処としたT家には身近なのか、なんなのか。そうかー、じゃあ「掘りごたつ屋敷」もアートに使えるのかなー、何てこともちょっと考える。
IMGP0009-2.jpg
















日本家屋の、「暗くて怖い」(何か個人的なトラウマあるみたいで)室内に、メタリックでエレクトリックな物体が仰々しくあって、最後にホンマに笑ってしまった「ドライアイス」ものがあって、
IMGP0012.jpg
















ドライアイスの水分のせいでか、黒い畳が傷んでて、ちょっとイラっとする。

でも、出だしとしてこういう「コケ気味」のものがあるのは割と嫌いではない。もしかしたら、これ笑ってよかったんかも。

次は。。。
#232 家の記憶
これも空家。何故か一つ前の家ほど怖くない。空き家になって間もない、っていうのあるかもしれない。まだ人の気配が生きているとか。村の人から集めた工具や本なんかが糸の向こう側にある。素材の温かみで説明してしまうのはきっと違うと思うけど、一つ前の家のような空々しさがない。
IMGP0030.jpg











(「幻の愛人」っていう本が気になる。)
3年前と違うなあ、と思ったのが、各作品の受付に座っている人たちが、若い学生さん風の人ではなく、地元のおじさん・おばさんが多いということ。地元に根付いてきたのか、それとも何か他に理由があるのか。活きのいい若い子(♂)がおらんなー、とおばちゃん的に肩で息をしてみる。

#234 最後の教室
これは3年前とほとんど、というか全くというか、内容は同じ。興味は「ずーっと置いてあったんやろか」という俗っぽい方に流れてしまう私。今年の方が人が多かったので、3年前の「教室の花子さん」的な恐ろしさはあまりない。でも、やっぱり「夜の学校」は嫌いだ。廃校も嫌いだ。いや、普通に校舎が嫌いだ。でも、トリエンナーレは今年廃校だらけだ。どうしよう。。。
IMGP0047.jpg











ただ、この廃校は一番現実からの離脱幅が大きく、他と違って廃校という「しがらみ」みたいなものから一歩抜け出した、完成度の高い別の次元になっているような気がして、その点では私の非常に私的な「さぶいぼポイント」があまりない場所だった。

HerbManは素敵。
637eda77.jpeg












こんなのがいっぱいいるの。素敵。

いきなりですが、今日もこの辺で。
次は2日目の3分の2あたりまで書けたらと思います。

 

大地に還ってきた~越後妻有アートトリエンナーレ2009 #2

いらっしゃいませ

第1日目の第2弾ですね。

十日町の駅に着くと、Mちゃん(♂)とMちゃんの東京の友達Tちゃん(♀)が、十日町駅前のロータリーの風景にしんなり溶け込むように佇んでいた。Tちゃんは、前回無念の直前キャンセルをしたAさんとともに今回私たちの変則ツアーに初参加だが、実は2000年の開催時に訪れているこのイベントの「ヴェテラン」なのだ。心強い。

「はじめまして」もそこそこに、6人で十日町のトヨタレンタリースに向かう。実は、3年前に車を借りたのはもっと駅から離れた店。そのあたりをまったくチェックしていなかった私は、駅近の店を指されて、

「ここでええんやな?ほんまにここやな?」

って言われて、どぎまぎ。「トヨタレンタリース十日町店やから、ここやと思うけど...」

おそるおそる、店のドアを開けて名前を告げると、聞いたことのある元気な声。ああ、電話でしゃべったお姉さんだー、あってたー、よかったー。

電話と同様、てきぱきと処理をしてくださって、駐車場にはヴィッツが2台。さて、誰がどれに乗るかなー、って思う暇もなく、6人が4:2にすぅーっと分かれる。直江津組と十日町組。要は、Mちゃんの運転が未知なゆえ、みな既知であるT家のKの車に乗り込むのだった。Tちゃん、ちょっと唖然。ごめんねー。

まずは作戦会議のため、「越後妻有交流館・キナーレ」。ここでパスポートも買う。
最初、「パスポートって得なんやろか?」って言ってた私なのだけれど、「運営のために買いなさい!」とMちゃんに叱られた。2006年の時に買ったパスポートケースに入れた。今年のも色違いで可愛かったのだけど、エコさ、エコ。
554c49d5.jpeg












今年はどれぐらいスタンプ押せるかな。前回は、外の展示物けっこう見てたのに、うっかり押すのを忘れることが多かった。

とりあえずコテージへ行って調理施設を確認しよう、ってことになった。ここでみんなの誤解に気づく。前回泊まったバンガローに今年も泊まると思われていたようで...えー、ちゃんとメールやmixiのメッセージでURL送ったでー!内容を理解してるような返信もあったでー!でも、しゃあない、それに今年のコテージの方が絶対グレード高いんやから。

ここで、私も反省点。キナーレ(十日町)とそのコテージのある温泉ホテル(松代)の距離感をすっかり失念していたため、「調理施設を確認してから食材を買う」っていうのが、実はとっても移動が大変なことに気づいていなかったのだ。1本電話を宿にすればその往復の時間と手間を短縮できたのに...運転をしない私は、車で移動する時の距離感が全然把握できないのだな。これは今に始まったことではないのだけれど。

で、1泊目はここ。着いたときはザザぶりの雨。コテージに飛び込んだ時の、みんなの表情がわって感じで、それが嬉しかった。「家みたいやー」とMちゃん。女子たちも探索を始める。キッチンの道具も確認して、女子2人を残し、車一台で再び十 日町へ向かう。3年前のバンガローの食材でもお世話になったスーパー、その名も「Lion D'or」(なんか、のんびりした感じのサイトやなぁ。)。金色のライオンやて?でも、その名の由来は「ライオンドー(堂)」なんだそうです。ほほ、なるほど。

今年も充実!日本酒のカウンター(実際にはこの5倍ぐらいの幅。)
3d4ae433.jpeg

















ああ、また書ききれない。1日目の残りと2日目の午前中の半分ぐらいを次回書きます。(どれぐらいの連載になるやら。。。)

大地に還ってきた~越後妻有アートトリエンナーレ2009 #1

いらっしゃいませ、

たどり着くことが出来た。「大地の芸術祭 妻有トリエンナーレ 2009」。3年前の夏、3年後のことを思ったときに、いろいろな意味で、再び訪れることが出来るかという不安があった。

次の開催はあるのだろうか?

自分自身が行ける状況にあるだろうか?

去年の夏、2009年の開催を知り、2006年の旅の連れに連絡する。もう体がみんなと一緒に前に歩き出す、そんな感覚が生まれてくる。ああ、絶対に行けるなあ、って思った。

今年、当然「前回はこうだった、ああだった」という会話が飛び交う。
あれ?覚えてない。そういえばそうだったかな。ああ、なんとなく思い出したような。。。いや覚えてない。

なんかもったいない。ひとつひとつが大切な思い出のはずが。。。
で、今年記憶が薄れないうちに書く。私にしては珍しい「時系列日記」を!

第1日目

まず、今回の参加者は6名。4名が直江津現地集合、2名が十日町で現地集合。女子4名・男子2名。もともと、このメンバーの原型となる私を含めた女子3名は、いつもばらばらにチケットを買う。なんでかなー、と思い出してみると、最初の金沢旅行が、かなりキワキワに決まったので一度に取れなかったか、そもそもそれぞれの休日の都合が合わなかったことに始まる。

「合わへん。今回はやめようか」

なんてことにならないメンバーだから、こんな風に「大人の遠足」を楽しみ続けられている。
3年前なんか、もっとすごかったもん。「T家は、1泊目xx、2泊目xx、3泊目新潟市に泊まります。みなさん何泊目から参加ですか~?」ってな呼びかけをしている。

7:10大阪発 サンダーバード1号 直江津12時着

無事ホームで全員の顔を見る。
あ、そうか、車窓の風景とか一応入れておきましょうか。
富山県を過ぎたあたりで海が見えてくる。寒そうな日本海。
そう、一日目は天気が今ひとつ。

IMGP0004.jpg











直江津では天気が何とか持ったので、昼ごはんはここ、と決めていた、3年前にも新潟の食文化を楽しませてくれた海鮮料理の店「軍ちゃん」へ、ぶらぶらと歩き始める。3年前に立ち寄った(と指摘された)飴屋さん、あぁあぁ思い出した。でも多分覚えがなかったのは、自分の口に入ったなかったせい。お土産とはそういうちょっとクールな関係であるものだ。
d831cc16.jpeg











特にコメントすることはしません。

ワクワクしながら軍ちゃんに向かう。軍ちゃん開いてるかな。確か年中無休やったな、あ、やってるやってる、あ、すごい人並んでる。

なんで?!3年前は確かに1時間ほど遅い時間ではあったけど。
15:30に十日町でレンタカーを借りないといけない。あまり時間に余裕はない。あきらめて隣の海鮮料理屋さんに入る。コストパフォーマンスは圧倒的に軍ちゃんに軍配だが、海産物は新鮮で悪くはない。

なぜ、軍ちゃん?

もしかしてテレビか?それも全国ネット、割と最近。大河ドラマがらみか?妻夫木くんが何か言ったんか?

まあしょうがない。また3年後やね。(なんとなく、もう行かないかもしれない気もするが。)

あ、そうか何を食べたかやね。軍ちゃんの隣の店で。えっと、私は釜飯定食みたいなん。写真がない。お腹空いてるときは、まず撮らない私。。。

直江津からは「ほくほく線」という、のどかな感じの私鉄に乗り換える。この線は十日町までものすごくトンネルが多い。おまけに一つ一つが長い。なので、「ほくほく線」の人たちは考えた。で、土日に「ゆめぞら号」に乗ってトンネルに入ると、そこは夢の空なのだー。(くわしくはこちら。)
土日じゃなかったけど、お盆だからやってくれるだろうと思いきや、ショーはなし。されるとうざいんだけど、ないとちょっと落胆。わがままな都会人。
IMGP0009.jpg
















実は、今年は「ゆめぞら号」より圧倒的に人気があったのが、「妻夫木号」(多分、正式には「天地人号」かもしれない。)。すれ違った時、椅子からこけそうになった。帰りの直江津行きがたまたまそれだったのだが、やっぱり車窓の外の人たちの興奮度が圧倒的に高い。とにかく、この夏はこのあたり「愛」に満ちていた。

1日目が書き終わらない。。。次回1日目第2弾ということで、ちょっくら休憩します。




京都で、あ、すごくファド。

いらっしゃいませ、

「着物を着ていくと特典あり!」の一行に引っかかり、実家から浴衣を持ち出し、簡易帯まで買って出かけたイベント、結局最後まで特典がなにかわからず終わったのだけれど、まあそれはキッカケなのでどうでもよいわけで。浴衣を着た女性がたくさん集まって、華やかなそしてどこかさみしげな趣がそこにはあった。

会場の「さらさ西陣」は、もともと銭湯だった建物を改装したお店。それにしてもタイル張りがおしゃれ。富士山ではない。マスター曰く、一段高くなっている板張りの床の下には浴槽が隠れているのだそう。
IMGP0001.jpg











IMGP0029.jpg











で、真夏の京都、夜からのライブのためにセッティングが始まります。

IMGP0008.jpg










メインは「ジャンガラン」。私個人的には、70年代中ごろの空気を感じるオリジナル曲の数々が大好きなのだけれど、なんとオープニングは「ファド」。

時々京都で活動している「セニョール・Tea」さんのポルトガルギターと田中プロのビオラ。セニョール・Teaさんは1曲歌も披露した。
ダンナと2人で、ファドだねー、と聞き入りました。なかなか日本で聴けないねー。
IMGP0045.jpg








京都は、田中プロやセニョール・Teaさんのご縁もあって、大阪より最近はライブに足を運ぶことが増えている。新しい家からも行きやすいし。

家に帰って、浴衣をたたみながら、今度はダンナにも着せてあげて、近所の夏祭りに行こうと決心をしたのでした。

IMGP0081.jpg










Those Hotels #5  I'm not your mum!!

いらっしゃいませ、

ホテル、コンドミニアム、ペンサオン(※ポルトガルの簡易ホテル)、ボウダーザ(※ポルトガルの旧跡などを回想した国営のホテル)、旅館、民宿、コテージ...

いろいろな国のいろいろな種類の宿泊施設に泊まった。ただし、バックパッカー用の安宿の経験はない。そういう旅はしなかったのだ。「深夜特急」は好きだが、「深夜特急のような旅」は好きではない。

ずっと泊まってみたかったのが、「B&B」。Breakfast & Bedの略。朝食つきのお部屋、ってことだけれど、ホテルではない。大家さんが居て、同じ敷地の中の離れなり部屋なりに泊まり、朝食は大家さんがサービスしてくださる、というパターンが多い。

ハワイ・カウアイ島の「キアフナ・プランテーション」の近くに、こじんまりしたB&Bがいくつかあり、いつかこんなところにも泊まりたいね、って思っていた。

2007年、初めてのハワイ島。かなり入念に調査を(ハワイ島本やWebをチェック)し、宿泊地・宿泊先を絞り込んで行く。ハワイ島の特徴は、「いいホテルは限りなく高く、経済的なコンドミニアムもそこそこ高い。」
ハワイ島のB&Bは数年以上前に確かニック加藤さんの本で、ちょっとした(ほんとうにちょっとした)ブームになった。ただし、ハワイ島のB&Bは、海や街から若干以上離れているところが多い。

どのみちどこへ行くにも車だし。ってことで、えい!と申し込む。メールを出した先は、

1st Class B&B
ちなみに↑のサイトに投稿されている写真は、私がアップしました。コメントは違う人です。
07-09-18_08-57.jpg

















まあすごい名前だわ。で、大家さんは英語オンリーだから、預かり金をTCで郵送して(すごっくワイルドでスリリング)、予約完了するまでハラハラドキドキの毎日だった→こちら。どこかのクチコミサイトで、このやり取りでトラブルがあってこのB&Bを「星ひとつ」にしている人がいた。これだけのデジタル&インターネット時代だが、やりとりはすごくアナログ。だってその相手は、うーん多分70歳は過ぎているおばあさまなのだから。Webサイト立ち上げてたり、E-Mailでやりとりするだけでも「すごい!」って思ったけど。「星ひとつ」にした人は、彼女がそんな高齢とは思ってもいなかったんじゃないかなぁ。結局泊まらなかったみたいだし。

実際会ってから...

「このあたりに、システムがあるのよ。」

彼女が部屋の上の方に向かって、腕を回す。最初はなんのこっちゃ、とぼんやり見ていたのだけれど、「ああ、」と気づいた。無線LANね。

とくかく、彼女と対峙するときは、何事も一呼吸おくと、おもしろいのだ。なので短期間の滞在だと、もやもやしたまま帰る恐れがある。なんか干渉されて、怒られて、なんなのよ、みたいな。幸運なことに、Kがこの手のおばちゃんに何故か愛される。大家さんD(と呼びます)は、私らを頼りないアジア人カップルと思ったのか(確かに頼りない)、いろいろ世話を焼いてくれる。これがうっとうしく感じたら、B&Bはあきらめるしかない。

大家Dが、こまごま私たちに指示する。Kが答える。

「OK, mom.」

大家Dが、キッとなる。

「I'm not your mother. I'm your grandmother!」

確かに。

このハワイ島の旅は、夫であるKの健康状態があまりよくなかった。でも運転してもらわんことにはどこにもいけないBig Island。けっこう彼にはきつい旅だったのだ。私の夢に付きあわせてしまった。

後日、「またハワイ行きたいなぁ」と私。二度とイヤや、って言うかと思ったら、

「ハワイ島やったらいい。」

かなりオアフ、というかワイキキは辟易した模様。私もこれには同意見だった。

「Dに会いたい」

うん、私も会いたい。

あれから、私たちもいろいろ生活が変わった。簡単にいける場所ではないけれど。
いつの日かまた。大家Dと、Gekkoたちに会いに。
07-09-17_04-37.jpg


















首が痛くなること

いらっしゃいませ、

いつかしなきゃいけない、と思っていることのひとつに、

ネガの整理

っていうのがある。

写真を始めた頃は、ネガアルバムを買ってきて割とマメに整理していた。しかし、このネガアルバムというのが結構高い。写真屋さんでネガを受け取るとき、ケースに入ってるわけだから、これを利用して手作りネガアルバムを作ろう!なんて思っているうちに...

6年ぐらいがたつ。

ネガはといえば、紙袋の中に詰め込まれている状況...いかん。。。

そんな折、

「xxの時に撮った、xxxxxの写真、出る?」

って言われた。プリントどっかで見た。プリントの箱からまず発掘調査。せっかくだから、いらん写真を整理する。いらん写真の方が、いる写真より多かった。捨てて、すっきり。あ、xxxxの写真やね...ない。

で、先送りしていたネガの調査に入る。依頼主にも一緒に探してもらう。

「あ、xxのイベントのときや」
「あ、○○ちゃんや、おでこ広い。」
「あ、新婚旅行のや。」

けっこう、依頼主楽しそう。で、プリントを探すときと違って、ネガは光にかざして見るわけだから、常に

上を向いて、さがす。

首が痛い。

結局私が見つけてフィルムスキャンニング。やっぱり、ネガの状態もいくらケースに入っているとはいえ、ホコリがこびりついたりしていて、状態は悪くなっている。どっかのタイミングで全部デジタルにアーカイブするかなぁ。。。フィルムスキャナーの速度を考えると、憂鬱。バイトを雇う余裕もないさ。でも、やっぱりそれなりの記録にはなってるし。新たに作品に出来そうなのもある。

そして、それらのアナログプリントやネガを眺めつつ、「デジタル」がまだ及ばない何か、「間のようなもの」を彼らに感じてしまうのでありました。

浴衣を着ると

いらっしゃいませ、

浴衣を着るといいことがあるらしい、今日この頃。

梅雨はまだ終わってないみたいだけど。

京都は、着物や浴衣で出かけると割引があったり、なんだかんだサービスがあったりする。割と以前からやってる。銀行の人も、夏のある時期浴衣着てたし。今でもそうなのかしら。自分で着るのかしら。

8月8日(土)にこんなライブが京都であって、お友達のセニョールTさん、田中プロ(ジャンガラン)さん、サエシンイチロウさんが出演するし、

*********
■2009/8/8(Sat)
『otoniwa vol.2 SummerSpecial』

さらさ西陣
■開場 17:00 開演 18:30
■\1,000-(Drink別)
※男女問わず当日浴衣・着物を着用の方に限り特典有!!

■出演
ジャンガラン
・セニョール'T'
・サエキ シンイチロウ
・and more

■DJ
・DAIGUUJI
(MONSTER'S CABARET/otoniwa)
・DAIGOW(MOTORS/otoniwa)

■問い合わせ先/さらさ西陣
・電話/FAX:075-432-5075
・mail:nisijinsarasa@yohoo.co.jp
*********

なんだってぇー、特典ってなになにー、ということで、さっそく実家から浴衣を持ってきた。
ccc252ba.jpeg












実家にいた頃、大人な浴衣(かなり大人になっていたので)が欲しくて買ったのだけれども、結局着る機会がなかった。この夏デビュー。

きっとものすごい特典があることを期待して...

そうそう、セニョールTさんって、京都ではときどきライブに出没しているポルトガルギター弾きということで、ダンナと2人で見に行くのを楽しみにしてるのです。



お茶の「夜香」と阿波踊りの「妖」

いらっしゃいませ、

ギターのサポートをしてきた「徳島ファド会」、前回の「徳島ジャズ・ストリート」では、自分も弾き語りをしたり、その日初めて合わす人の伴奏をしたりで、終わってみるとちょっと負担だったかな、と感じた。この負担感を持ってやっていると、ファド会の人にも悪いな、と思っていたところ、京都のSnJ君がやってくれることになった。よかった、よかった。それもあったし、学校いったり就活したりでなかなかと余裕がなく、徳島通いがジャズスト後途切れていた。

で、6月に久々の徳島。今回は、友人のNちゃんが一緒。Nちゃんは1月からの学校で知り合い、そのときの「毎朝英語でプレゼンテーション」で私がファドを取り上げて、少しファドを流した時、

「なんかすごく楽しいんだけど、すごく涙が出る。」

っていう感想をくれた人だった。「徳島で毎月ファド教室があって。。。」っていう話をしているのを覚えていてくれて、「行きたい」と言ってくれた。

多分彼女にとっては、徳島行きは「ミステリー・ツアー」状態。

「MTさんが車で迎えに来てくれて、まずホテルにチェックインね」
「それから、『鳴門ポカリスエット・スタジアム』で徳島ヴォルティスvsFC横浜を観るね」
「終わったら、鴨島にある『スタジオ・P』でKとMTさんはラジオ撮り。『移動お茶カフェ』が来てるらしいの」
「翌日は、ファド会の練習にSnJ君が来るから、男子は彼を迎えに行って、その間に私らは眉山と『阿波踊り会館に行こう』
「で、ファド会の練習を見て、」
「阿南に『徳島インディゴ・ソックス』の試合を見に行って」(結局これは雨で中止)
「フェリーで帰阪」

こんな説明しても、よけいミステリアス。特になんだ?「移動お茶カフェ」って?

正式には、

「出張お茶サービス社」

↑で、ググってみてください。公式サイト・ブログはないのですが、全国のいろんな方がブログで紹介されてます。そら、「移動」してはるから。
IMGP0023.jpg


メニューは、中国茶・日本茶・紅茶・ハーブティ・コーヒー、と「茶」と名のつくものはたいがいあります。ハーブティは、例えば「体が温まるもの」「精力がつくもの」「肌にいいもの」など、わがまま・気ままを言えば、しっかり応えてくださるし、こまかく成分や効用などを説明してくださいました。




IMGP0025.jpg


「スタジオ・P」のエントランスが、夜の帳に茶の香が漂うカフェとなります。オーナーのKNさんが「乳木」を焚いてくださいました。






翌日、ホテルのすぐ近くにある「阿波おどり会館」へ。ここでは、阿波踊りの実演がなんと毎日行われています。それも、古い踊り、新しい踊り、おんな踊り、おとこ踊り、を非常に巧みな解説と実演つきで紹介。とてもプロフェッショナルな「仕事」ぶりを感じてしまいます。「阿波踊り」といえば、もう全国区で、8月の祭りには大勢の観光客が押し寄せます。でも、それ以外の時でも、こんなクオリティの高い宣伝活動を行っている。文化の伝承とはそういうものなのでしょう。

「地道」。

IMGP0007.jpg


特に、「古風なおどり」として紹介された、女性のおどりが艶やかで妖しげで、阿波踊りへの先入観がひっくり返った感あり。地味な踊りなのよ。でも、多分こっちの方が難しいんじゃなかろうか。





IMGP0017.jpg

最後は観客の皆さんがステージに上がって「おどりゃにゃそんそん」
この中から3名ほど表彰される。それをすでに知っていて参加していた人もいたです。






旅は同じ場所に行っても、一度として同じということはない。季節が違う、空の色が違う、連れが違う、そして何より己も違う。徳島はそんな「繰り返せど違う旅」をさせてくれた初めての土地かもしれない。









Web2.0 クッキング

いらっしゃいませ、

特番だのワイドショーだののコメントがあまりに薄っぺらだったので、前回は愚痴ってしまいました。BSのMTV Classicでちょっと気持ちも整理できたので、今回は穏やかに(できるか。)

引っ越してきた家の庭には、すでに「掘りごたつ農園」(私が命名)がある。本来、義母の持ち物であるから、夫の両親が頻繁に自転車で通っては、はぐくみ育てた野菜たち。今年はかなりの収穫。

「きゅうり、大きくなりすぎたらあかんから、適当に取ってね。」

と言われていたのに、ここのところ朝ダッシュで家を出ることが多かったため、出来てしまった、

 巨大きゅうり!!!

大きくなってしまったら煮ればよい、と言われたものの、はて。

さらに、ジャガイモが近所で安かったので買い込んでいたら、またもや夫の実家からジャガイモをいっぱい頂いた。はて。

はて、はて、はて、

とパソコンを起動する。巨大レシピサイトにアクセスする。10万件と言われているレシピの中から、まず「きゅうり 煮物」で検索する。あるんだな、これが。

df720eeb.jpeg


お化けキュウリの冬瓜風煮物

(むき小エビは高かったので断念。しょうがを入れて)






じゃがいもについては、「じゃがいも」だけで検索すると無数のレシピが出てきてしまう。これはよくない。かといって私のジャガイモレパートリーは、「肉じゃが」「カレー」「タラモサラダ」ぐらいだ。なんと貧弱なんだ。
と、ふとある料理を思い出す。ビア・バーの定番料理。

c533c3aa.jpeg

コテージパイ


(牛ひき肉だと「コテージパイ」、ラムひき肉だと「シェパードパイ」というのだそうです。うちは合挽肉使ったんで「掘りごたつパイ」(?)。トマトは使わずあっさりと作りました。思った以上に簡単!)







ひき肉の上にマッシュポテトを乗っけてオーブンで焼くやつ。これもレシピサイトにしゃらしゃら、っと入力してみる。出てくる。

このレシピサイトは、Web2.0が生んださまざまなサービスの中でも、非常に有用なものだとつくづく思う。情報提供者が、出版物のように1人ではない。全国の、いろんな地域、家庭で育った人が、自分のレシピをアップする。利用者は、その中から、自分の技術や環境や好みと相談しながら、最適なレシピを選べばいい。必要であれば、ミックス・アップしてもいい。評判がいいレシピはアクセスがアップする。料理上手な人は、さらに腕に磨きをかける。。。

ならば出版物は売れなくなっているのか?それについては情報がないのでなんとも言えないが、本は本で、インターネットでは表現できないものを提供し始めているようにも思う。「読み物」としての、「鑑賞物」としての、さらには「アート」としての料理本。材料について深く言及している「学問」に近いような料理本。

私自身は、利用するだけでレシピをアップすることはまあないだろうなぁ、って思うけど、アフィリエイトを最近始めてみた。おそらくまったく儲けはないと思うけれど、自分のよいと思ったものを人に紹介する、それをアフィリエイトでする、とした行為の中に、ささやかではあるが「責任感」を感ずることに気づいた。
レシピを投稿する人も、そうなんだろうな、って思う。「美味しく作って欲しい」っていう気持ち。

次はどんな技術にのかったサービスが出来ていくんだろうか。それでも、それを使うのは人間。人と人との「気持ち」を大切に出来るものであればいいと思う。


プロフィール

HN:
DonaT
HP:
性別:
女性
自己紹介:
被写体に恋をしたらシャッターを押し、フワフワしてきたら文章を書き、もわもわしてきたら花に水をやっています。
写真のこと、旅のこと、本のこと、言葉のこと、音のこと、などを描いて撮ってます。

ついったー

最新コメント

[04/14 junco]
[04/02 minori]
[07/10 junco]
[07/09 junco]
[07/07 さとる]
[07/05 junco]
[07/01 honoka]
[07/01 honoka]
[03/20 junco]
[03/20 ミノリ]

バーコード

Copyright © Hōkele Malama Columns : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]