いらっしゃいませ、
「宝塚音楽回廊」というイベントにKとS君とTちゃんが出たので、お手伝い係りに。とはいえ、お招きイベントなので、特に何もしなくてもよいのだけれど、音合わせの時にTちゃんのバイオリンを弾いた。わー、このバイオリン高いのだ。以前、プライベートライブの時に、うちの甥っ子が使わせてもらったときはドキドキしたけど、自分が弾くときもドキドキした。壊したりしないか、じゃなくて、へんちくりんな音が出ないか...とりあえず開放弦をぎ~と弾いた後、ちょっと楽譜をなぞってみたところぐらいでやめる。あー、ドキドキした。

久しぶりの宝塚は、私の思い出の中の宝塚とはまったく違った代物なので、特に懐かしさは感じない。でも、武庫川はいいなあ。会場のホテルの大きな窓から、阪急電車が鉄橋を渡る絵や、水鳥たちがまあるく集う姿をずっと眺めていた。
お客さんもいっぱい入って、いい感じの午後を過ごした後は、大急ぎで徳島に移動。月に一度の「徳島ファド教室」が翌日にある。今回は、ギターのS君が初の四国上陸。ファド教室のギターもサポートしてくれるので、私は唄の練習に専念できるのだ。うむ。
バスは夜の淡路島(まっくらで何も見えない)を突っ切って、松茂でMT氏の出迎えを待つ。「魚類が食べたい」と、珍しくKが言うので、徳島駅前の「
ゑび一」へ(にしても、ここのサイトはすごい...)。新鮮なサバのお造りや、煮魚・焼き魚・南蛮漬けなどを頂くが、極めつけは「幻の地酒」。珍しいお酒を入れたいと、山奥で酒造りをしている所に電話をしたところ、「えー」って感じだったそうで、これでも駅前でお店を構えているという自負をお持ちの店主さんは、たいそうがっかりされたそうだが、それでも色々粘ってお店に置くことができたのだそうで、しかしこれが、うまい!
日本酒をあまり飲まない私が、おっ、これは!と感じた(これって、誉め言葉になるのか?)。大丈夫。飲んだ人がみんな美味しい、って言ったし。でも、酒屋に置いたりとかはしてないそうで、「買いに行きます」とMT氏。がんばれ!お酒の名前は内緒、っていうか、忘れた。これも、大丈夫。MT氏は覚えているから。

翌日は、初来徳のS君のために、MT氏の運転で「日本のチベット」祖谷温泉へ。柔道の石井君がダライ・ラマ氏に人生相談をしたのにちなんで、というわけでもないけれど。
Kと私は3度目なのだけれど、2度目は温泉の改修工事にぶつかって入れなかったから、3年ぶりぐらいになるのだろうか。もう、ワクワクドキドキ、の割りに3度目で初めて車酔い。そのためか、その日に撮った写真は3枚だけ。
この頃「カメラと体力」についてよく考えるようになった。これについては、また別の機会に書きたいと思う。
徳島市内から祖谷への道を地図で見ると、(祖谷付近以外は)東からまっすぐ西へ、の旅路となる。司馬遼太郎氏の「
街道をゆく 阿波紀行・紀州紀行」も同様に東から西への旅。まだ見ぬ土地に思いを馳せながらこのシリーズを読むのも楽しいが、すでに行ったところをなぞるのもこれまた趣き深い。かといって、知らないこともまだまだいっぱい。今回はこの本を道連れにしてみた。でも、車酔いしていたので、それどころではなかったなぁ。それに「徳島ファド教室」は15時から。それまでに戻らなあかんし。

それでも、全員しっかり心も身体も温まって、再び西へ向かったのでありました。
ファド教室は例によって、「たい夢」の鯛焼きをほおばりながら。今の季節限定モノは「栗あん」。1人だけ「ジャーマンポテト」をむさぼるK。
私は曲目を変更していて、弾き語りで歌うことになったのだけれど、今回初めてポルトガルギターと合わせる。そんなん自宅でできるやん、と突っ込まれそうなのだけれど、実は全くしないのであります。基本的には1人で練習。気持ちよく唄ってると、時々隣室から「de の発音がブラジル」とか、「語尾の母音が強すぎる」とかかんとか言われるくらい。
教室でも歌ったのは1回だけ。他の人も唄うし、だらだら自分だけに時間を取ってはだめなのだ。その方が緊張感があってよい。私は好き。そうか、「今度はファドを唄ってみよう」っていうシリーズを書いてもよいかもしれない。でもそれは2月のジャズストが終ってからかな。
最後は「四国のうどんは未経験」というS君のリクエストで、「讃岐うどん」。よいのだ。ここは美味しいから。次はラーメンかしらね。
余談ですが、SSOKの食品売り場で、「金ちゃんの徳島ラーメン」5個入りセットが買える。ほんま、余談。
来月の徳島はリュックを持っていく。だってお茄子、てんこ盛りで100円やったんやもん。